先入観・偏見のせいで、何もかもがそう見えてくる／疑わしく思えてくる　～ドラマ「セックス・エデュケーション」の場合

オーティス「（メイブとの待ち合わせ場所について）ビジネス街にある高層ビルだよ。ビルに入っているのはオフィスと、寿司屋だ」
↓
エリック「生魚は性欲を高める！これは絶対にデートだ！」

ドラマ「セックス・エデュケーション」（第3話）

◆概要

【先入観・偏見のせいで、何もかもがそう見えてくる／疑わしく思えてくる】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。

◆事例研究

◇事例：ドラマ「セックス・エデュケーション」（第3話）

▶1

本作の主人公は、オーティス（男子高校生）。

彼は、同級生のメイブに恋心を抱いている。

ある日のことだ。

・Step1：オーティスはふいにメイブから声をかけられた。曰く「お願いがあるの」「6時半にある場所に来てくれる？」「無理ならいいけど……でも……」。

・Step2：オーティスは突然のことに戸惑いながらも「いいよ」。

・Step3：メイブは「じゃあ住所は後でメールするね！」と言って去っていった。

オーティスは思う。これってまさか……。

・Step4：彼は、友人のエリックに事情を説明した。

・Step5：するとエリックは「絶対にデートだ！」。

さらに、

・Step6：エリックは興奮気味に訊いた「待ち合わせ場所はどこなの？」。

・Step7：オーティスはメイブから来たメールを確認する「ビジネス街にある高層ビルだよ。ビルに入っているのはオフィスと、寿司屋だ」。オーティスは首をかしげる「寿司を食べたいってことかな？」。

・Step8：一方のエリックは、寿司屋と聞いて目を丸くした。そして叫んだ「生魚は性欲を高める！これは絶対にデートだ！」。

▶2

エリックは高校生。思春期真っ盛りであり、色恋沙汰には興味津々のお年頃だ。

ゆえに友人のオーティスが同級生の女子から呼び出されたと聞き、彼は叫んだ「絶対にデートだ！」。さらに待ち合わせ場所に寿司屋があると知ると、「生魚は性欲を高める！これは絶対にデートだ！」。

「思春期だからね、恋や性のことで頭がいっぱいなのはわかるけれど……『寿司屋→生魚は性欲を高める！→メイブはやる気満々❤→これは絶対にデートだ！』って連想はどうなのよ（笑）」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。

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