おかしな「動揺・混乱・パニック」 ~マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合
◆概要
【おかしな「動揺・混乱・パニック」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第13巻)
▶1
本作の主人公は邪神ちゃん。
彼女は悪魔だが……いまは、ゆえあって人間界に滞在中。料理などの家事をする代わりに、ゆりね(人間、女子大生)の住むアパートに居候させてもらっている。
ある日のことだ。
・Step1:邪神ちゃんがいつものように歯を磨いていると、「んんっ!?」。肩から1本だけ白くて長い毛が生えているのに気がついた。
・Step2:邪神ちゃんは怯える「不吉だ……」「死の前兆かもしれませんの……」。
・Step3:というわけで、彼女は友人のキョンキョンに連絡を取った。
事情を聞いたキョンキョンはすぐに涙ぐんで、
・Step4:「邪神ちゃん、死んじゃったらどうしよ……」「せっかく友達になったのに……」。
・Step5:キョンキョンの反応を見て、邪神ちゃんはいよいよ不安になる。
かくして、
・Step6:邪神ちゃんはつぶやいた「子供電話相談室……」。
・Step7:次いで、邪神ちゃんは叫んだ「子供電話相談室に電話して聞いてみてくれ」。
・Step8:キョンキョンは訳がわからない「えっ!?」。
・Step9:邪神ちゃんはいまや完全にパニックに陥っている。全身から汗が噴き出す。目がぐるぐる回る。彼女は続けた「あそこだったらなんでも教えてくれるに違いない」「私は大人だからきっと教えてもらえないから」。
・Step10:キョンキョンは戸惑う「キョンキョンも子供じゃないよ」。
・Step11:しかし邪神ちゃんは諦めない。絶叫した「私よりは若いだろ!!さぁ早くかけるんですの」。
▶2
気がつくと、肩から1本だけ白くて長い毛が生えていた。ふっ、不吉!まさか死の前兆では!?
というわけで邪神ちゃんはパニックに陥り、叫んだ「子供電話相談室……」「子供電話相談室に電話して聞いてみてくれ」「あそこだったらなんでも教えてくれるに違いない」。
「なんでそこで子供電話相談室が出てくるの!?(笑)」「子供電話相談室へのその厚い信頼は何なんだ!?(笑)」「邪神ちゃんは一見するとグータラ野郎だが、しかしじつは知的好奇心も強いキャラだからね。かの有名なラジオ番組のヘビーリスナーなのかもしれないな(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
◆他のアイデアも見る👀
最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!