ポジティブすぎる・前向きすぎる　～ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の場合

ペンサタッキー「（強引に十字架を掲げようとしたところ礼拝堂をぶっ壊してしまったものの）神が私たちの信仰を試してるんだ」

ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」（第5話）

◆概要

【ポジティブすぎる・前向きすぎる】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。

◆事例研究

◇事例：ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」（第5話）

▶1

本作の主要キャラの1人・ペンサタッキー（30代頃の女性）。

彼女はとある罪を犯し、いまは刑務所に収監されている。

ペンサタッキーは熱心なキリスト教徒である。

・Step1：いや、「熱心」というよりも「狂信的」というべきだろう。

ある日、

・Step2：ペンサタッキーは思いついた。よし、刑務所内の礼拝堂に巨大な十字架を掲げよう！

・Step3：彼女は皆が止めるのを無視して、礼拝堂の天井の照明器具から十字架を吊り下げようとした。

すると――

・Step4：ガン！十字架の重さに耐えきれず、照明器具がぶっ壊れた。さらに天井の一部が崩落。礼拝堂はとんでもないことになる。

・Step5：その場に居合わせた全員が呆然とする「ああ、何てこった！」「祈りの場がメチャクチャだ！」「だから止めろと言ったのに……」。

・Step6：ところがペンサタッキーは言った「神が私たちの信仰を試してるんだ」。――要するに「これは神が私たちに与えた試練に違いない。困難に負けずに十字架を掲げ、私たちの信仰心を示そう！」というわけだ。

▶2

巨大な十字架を無理に掲げようとして礼拝堂をぶっ壊してしまったペンサタッキー。

その場に居合わせた皆が唖然とする中、ペンサタッキーは言った「神が私たちの信仰を試してるんだ」。

「この人はきっと何が起ころうとも、『これは神が与え給うた試練だ！もっと頑張るぞ！』と考えるんだろうなぁ……強すぎる……（笑）」「狂信者はそう解釈するのか……（笑）」「もう誰にも止められないな（笑）」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。

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