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「キャラAのスマホに、新しくできた友人からメッセージが届いた→ところがAは通知ウインドウを指先ひとつでピンと弾き飛ばし、メッセージを開くこともなく元々見ていたサイトに戻ってしまった」という行動を通じて、Aはその友人を大切には思っていない、その友人よりも元々見ていたサイトに載っている情報の方が大切だと思っていると暗示する ~アニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」の場合
愛音がそよに送ったLINE「今日はありがと~」「一緒にバンドやれるの、めっちゃ嬉しい!」「これからもよろしくね☺」
↓
そよ「……」
◆概要
【「キャラAのスマホに、新しくできた友人からメッセージが届いた→ところがAは通知ウインドウを指先ひとつでピンと弾き飛ばし、メッセージを開くこともなく元々見ていたサイトに戻ってしまった」という行動を通じて、Aはその友人を大切には思っていない、その友人よりも元々見ていたサイトに載っている情報の方が大切だと思っていると暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」(第2話)
▶1
本作の主要キャラの1人・愛音(「あのん」と読む。高1女子)。
彼女は、バンドを組みたいと願っていた。
なかなかメンバーが見つからず苦労していたのだが、
・Step1:ひょんなことから知り合ったそよ(他校の高1女子、ベース経験者)がバンドを組んでもいいと言ってくれた。
・Step2:やったー!愛音は大喜びである。
というわけで、その日の夜。
・Step3:愛音はそよにLINEを送った「今日はありがと~」「一緒にバンドやれるの、めっちゃ嬉しい!」「これからもよろしくね☺」。
同じ頃、そよも自宅でスマホをいじっていた。
・Step4:間もなく、そよのスマホに「愛音からメッセージが届きました」という通知が表示された。
・Step5:ところが――そよはニコリともしない。彼女は無表情のまま通知ウインドウを指先で弾き飛ばした。そして愛音から来たメッセージを開くことすらなく、元々見ていたサイトに戻ってしまった。
・Step6:そよが見ていたのは、かつて彼女が組んでいたバンド「CRYCHIC」のサイトである。サイトにはメンバーの集合写真が掲載されており、そよはそれをじっと見つめているのだった……。
▶2
ご注目いただきたいのは、Step5-6。
愛音から届いたメッセージに対して、そよは無表情。通知ウインドウを指先ひとつでピンと弾き飛ばし、メッセージを返信することもなければ開くことすらない。そして、かつて組んでいたバンド「CRYCHIC」の集合写真をじっと見つめる……。
「これから一緒にバンドをやっていこう!よろしくね!」と約束したばかりの相手からメッセージが届いたというのにこの反応である。明らかにおかしい!
じつはそよは、「CRYCHIC」に強烈な未練を抱いていた。
どうにかして再結成したい!
あの素晴らしい時間を取り戻したい!
それに比べれば――そよは外面のいい少女であり、愛音の前ではいつも微笑んでいるものの――「新バンド?そんなのどうでもいいわ。まったく興味が持てないの」というのが本音だろう。
だからこそ、先のような行動を取るのだ。
つまり、【「キャラAのスマホに、新しくできた友人からメッセージが届いた→ところがAは通知ウインドウを指先ひとつでピンと弾き飛ばし、メッセージを開くこともなく元々見ていたサイトに戻ってしまった」という行動を通じて、Aはその友人を大切には思っていない、その友人よりも元々見ていたサイトに載っている情報の方が大切だと思っていると暗示する】というテクニックが使われているのである。
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