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おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~マンガ「スナックバス江」の場合 #2

森田「ワイには自慢できる様なことが……ひとつも無ぇ……!」
明美「ひとつくらいほめるところあると思うわよ」「例えば……臓器提供の意思表示をしている……!」
森田「ワシャ死後評価されるタイプか?」

マンガ「スナックバス江」(第1巻)




◆概要

【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「スナックバス江」(第1巻)

▶1

本作の主人公は明美(若い女性)。

彼女は、スナック「バス江」のチーママである。


ある日いろいろあって、

・Step1:常連客の森田が涙を流した。曰く「ワイには自慢できる様なことが……ひとつも無ぇ……!」

・Step2:うーむ……確かに森田はロクデナシである。とはいえ、悲嘆するお客を放っておくわけにはいかない。かくして明美は言った「ひとつくらいほめるところあると思うわよ」

・Step3:森田が問う「例えば……?」。

・Step4:明美は視線を宙にさまよわせた「例えば……」。


しばらく思案した後、

・Step5:明美は言った「臓器提供の意思表示をしている……!」

・Step6:森田が呆れる「ワシャ死後評価されるタイプか?」

※補足:上記森田のセリフの「タイプ」の部分には、「ゴッホ」というルビが振られている。


▶2

「ワイには自慢できる様なことが……ひとつも無ぇ……!」と悲嘆する森田に対して、「ひとつくらいほめるところあると思うわよ」と明美。かくして彼女は例をあげたわけだが……。

「『死後評価されるタイプ』って(笑)」「確かに、『あなたの臓器のおかげで助かりました。ありがとうございました』と死後評価されてもなぁ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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