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「キャラAがショックを受けると信号が赤くなる→ホッとすると青くなる」という変化によって、Aの心情を暗示する ~アニメ「僕の心のヤバイやつ」の場合

京太郎「えっ……カッ、カレシか!?」

京太郎「あっ、ナンパか!」

アニメ「僕の心のヤバイやつ」(第1話)




◆概要

【「キャラAがショックを受けると信号が赤くなる→ホッとすると青くなる」という変化によって、Aの心情を暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「僕の心のヤバイやつ」(第1話)

▶1

本作の主人公は、京太郎(中2男子)。

彼は「陰キャ」で「中二病」だ。友達はいない。


京太郎のクラスには、

・Step1:スタイル抜群の美少女がいる。山田だ。彼女は現役中学生ながらモデルとして活動している。

・Step2:京太郎は、そんな山田のことが気になっていた


ところがある日の朝、通学路。

・Step3:京太郎は、山田が見知らぬ男(どうやら先輩らしい)と肩を並べて歩いているのを目撃してしまった。

・Step4京太郎はショックを受ける「えっ……カッ、カレシか!?」。しかし考えてみれば、山田のような素敵な子に恋人がいるのは当然のことだ。京太郎は俯く「そうだよな……いるだろ、そりゃ……」「どうでもいいよ……」。


間もなく、山田と先輩のやりとりが耳に届いた。

・Step5:京太郎は聞くともなしにそれを聞く。すると、何だか様子がおかしい。先輩が言う「LINE教えてよ」。山田はとぼける「LINE?何ですか、それ?」。

・Step6:京太郎はピンと来た。これ、カレシじゃない!ナンパだ!しかも山田は断ろうとしている!!京太郎はそっと胸を撫で下ろした。


▶2

ご注目いただきたいのは、Step4と6である。

・Step4では:京太郎は「山田にカレシがいた」と誤解してショックを受ける。 →ちょうどこのタイミングで歩行者用信号が赤くなり、一同立ち止まる

・Step6では:「カレシではなくてナンパ野郎だった」と明らかになる。 →ちょうどこのタイミングで歩行者用信号が青くなり、一同歩き出す


つまり、信号の色の変化によって京太郎の心情が示唆されているわけだ。


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