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思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない ~マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合 #1

ぺこら「ああ……これで終わりか……」
ぺこら「地上での生活が走馬灯のように……」

マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第11巻)


◆概要

【思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第11巻)

▶1

本作の主要キャラの1人・ぺこら。

彼女は天使だが、とある事情から天使の力を失い、いまは人間界でホームレス生活を送っている


ある日いろいろあって、

・Step1天使ぴのの襲撃を受けたぺこら。

・Step2:ぺこらは必死に抵抗する。しかしやがて追い詰められてしまった。

・Step3ぺこらは死を覚悟する。天使の力を失ったぺこらが、現役の天使たるぴのに勝ち得るはずがないのだ。


かくして、ぺこらの脳裏に様々な記憶がよみがえってきた

・Step4:思えば地上での生活は苦しかった。天使の力を失ったせいでホームレス生活を送ることになり、生きていくために仕方がなくバイトを始め、過酷な労働に心身を摩耗した。

・Step5:しかし……ぺこらの口元が緩む。地上では多くの出会いがあった。たくさんの友人ができた。種族の違いを超えて人間や悪魔と親しくなった。彼らとすごした時間は悪いものではなかった。ぺこらは苦笑する。まったく、最期に思い浮かべるのが人間や悪魔の顔になるとは思わなかったな。


と思いきや、

・Step6その直後、ぺこらの脳裏にバイトの先輩の顔が浮かんできた。ぺこらのことをいつも邪険に扱う感じの悪い先輩だ。えっ。よりにもよって、なぜ最期にあの人の顔が浮かんでくるの!?

・Step7:ぺこらは憮然とする。こんな回想では死んでも死にきれない……。


▶2

ぺこらは死を覚悟した。かくして、走馬灯のように過去の記憶がよみがえってきた。苦しくも楽しい日々だった……私は交友関係に恵まれた……まさか人間や悪魔の友人ができるとは思わなかった……ぺこらは微笑んだ。

ところが最期の最期になって、感じの悪いバイトの先輩の顔が浮かんできた。一体なぜ!?

「そりゃぺこらも憮然とするよ(笑)」「これは死んでも死にきれない(笑)」「こんな最期は嫌だ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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