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相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する ~マンガ「スナックバス江」の場合

タツ兄「明美ちゃんって食わず嫌いしてるものってある?」

明美「そうねぇ……猫」

マンガ「スナックバス江」(第2巻)




◆概要

【相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「スナックバス江」(第2巻)

▶1

本作の主人公は明美(若い女性)。

彼女は、スナック「バス江」のチーママである。


ある日、

・Step1:常連客のタツ兄(中年男性)が訊いた「明美ちゃんって食わず嫌いしてるものってある?」

・Step2:明美は「そうねぇ……」と一瞬思案してから答えた。曰く「猫」。

・Step3:タツ兄は唖然とする「強めの回答来たわ……!」

・Step4:しかしタツ兄は大人である。「猫食文化には触れないとして……」と明美の言葉をさらっと流すと、「実は俺、最近まで牡蠣を食わず嫌いしてたんだよ」と本題に入った。


▶2

「明美ちゃんって食わず嫌いしてるものってある?」と訊いたタツ兄。

彼としては「そうねぇ、ドリアンかしら。ニオイがきついらしいから食べる気にならないのよ」とか「ホヤはおいしいって聞くけれど見た目がちょっとね」とか、そんな回答を期待していたはずだ。


ところが明美は――「猫って何だよ!(笑)」「明美よ、そういうことじゃないだろ!(笑)」「お前は猫を食い物と認識しているのか!?(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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