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「傘をパッと開く」という描写によって、そのキャラの悩みが解消され気分がスッキリしたことを暗示する ~アニメ「氷菓」の場合
奉太郎「……!」
◆概要
【「傘をパッと開く」という描写によって、そのキャラの悩みが解消され気分がスッキリしたことを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「氷菓」(第1話)
▶1
本作の主人公は、奉太郎(高1男子)。
ある日の放課後のことだ。
・Step1:奉太郎は友人の里志と共に下校していた。天気は雨。2人は傘を差し、歩きながら言葉を交わす。
・Step2:しばらくして、アーケード付きの商店街にさしかかった。2人は傘を閉じ、引き続き歩く。
ところでじつはこの時、
・Step3:奉太郎はモヤモヤしていた。その日の自分の行動に割り切れぬものがあったのだ。俺は何だってあんなことをしたのだろうか……?
・Step4:だが間もなく、里志が鋭い推理を披露。
・Step5:里志の言葉に奉太郎はハッとする。なるほど、そうだったのか!彼は自分の行動の意味を理解した。ふぅ、ようやく胸のつかえが取れたよ。
・Step6:次の瞬間、アーケードを抜けた2人。彼らはパッと傘を開いた。
▶2
ご注目いただきたいのはStep5-6、「奉太郎が自分の行動の意味を理解する→その直後に傘を開く」という流れである。
奉太郎の「モヤモヤが晴れてスッキリ!」という気持ちが、「パッと開く傘」に象徴されているわけだ。
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