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「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている ~ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1)の場合 #2

レナード「(仕事帰りのペニーに)いま仕事帰り?今日はどうだった?」
ペニー「まぁチーズケーキファクトリーだからね、注文を受けてケーキを運んだわ」
レナード「じゃあ喩えて言うなら、きみはその――炭水化物供給システム?」

ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1の第2話)




◆概要

【「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1の第2話)

▶1

本作の主人公は、レナード(20代後半の男性)。

彼は物理学者であり天才的な頭脳の持ち主だ。しかし内気で、コミュニケーション能力は低め。恋愛経験も乏しい。


ある日のことだ。

・Step1:レナードは自宅前で、隣人のペニー(若くて美しい女性)とばったり遭遇した。

・Step2:じつはレナードは、このペニーに恋をしている。というわけで何か言葉をかけようと考えた。

・Step3:格好からするに――うむ。ペニーはいま仕事から帰ってきたところだろう。なお、彼女は「チーズケーキファクトリー」というケーキ屋で働いている。


というわけで、

・Step4:レナードは言った「いま仕事帰り?今日はどうだった?」。

・Step5:ペニーが答える「まぁチーズケーキファクトリーだからね、注文を受けてケーキを運んだわ」

・Step6:レナードは言った「じゃあ喩えて言うなら、きみはその――炭水化物供給システム?」

・Step7:ペニーは困惑して「……ん-、ええまぁ何でもいいけど、最低賃金よ」。


▶2

チーズケーキファクトリーというケーキ屋で働くペニー。今日の仕事はどうだったと問われ、彼女は答えた「まぁチーズケーキファクトリーだからね、注文を受けてケーキを運んだわ」。

するとレナードは「じゃあ喩えて言うなら、きみはその――炭水化物供給システム?」。

「どういう喩えだよ(笑)」「そこわざわざ喩える必要あった?(笑)」「どうにかして会話を続けようとしたんだろうなぁ(笑)」「いかにもコミュニケーションが苦手な人っぽい発言だなぁ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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