おかしな「恐怖・怯え」 ~アニメ「ダークギャザリング」の場合
◆概要
【おかしな「恐怖・怯え」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「ダークギャザリング」(第14話)
▶1
本作の主要キャラの1人・詠子(女子大生)。
彼女は、ゆえあって心霊スポット巡りをしている。
ある夜のことだ。
・Step1:心霊スポットとして名高いトンネルにやってきた詠子。
・Step2:彼女はそこで、安奈という同世代の女性と出会った。安奈は「心霊スポット探索系YouTuber」だそうだ。
・Step3:安奈は言った「ヘヘッ。ビビって途中で戻ってきちゃったけど、もうちょい撮れ高ほしかったんだよねぇ!」。というわけで、2人はそろってトンネルの中へ。
トンネルを歩く詠子と安奈。
・Step4:オカルト好きの2人はすぐに意気投合した。
・Step5:やがて安奈は、このトンネルにまつわるおそろしい怪談話を披露し始めた。
ところが間もなく――
・Step6:2人は本物の心霊現象に見舞われる。
・Step7:さすがの2人もこれには恐怖。なっ、何が起きているの!?怖い!早くトンネルから出たい!!2人の言葉数が減る。黙々と歩く。
・Step8:やがて安奈が口を開いた。彼女は少しでも気を紛らわそうとして明るい口調で「さっ、さっきの怪談の続きをしちゃうぞ~!」。
・Step9:詠子は仰天する「えっ?嘘でしょ!?」。この状況で怪談!?
・Step10:すると安奈は顔を引きつらせながらもからかうような口調になって「あれぇ?詠子、もしかしてビビってるぅ?怪談好きなのにぃ?」。
・Step11:詠子は強がる「はっ!ままままさか!そんなわけないよぉ!」。
・Step12:安奈が叫ぶ「じゃっ、じゃあ、続きを話すねぇ!」。
・Step13:というわけで、ただでさえ恐ろしい本物の心霊スポットで、なぜか怪談話をすることになった2人であった。
▶2
心霊スポットで怪談話をしていたら、本物の心霊現象に見舞われてしまった詠子と安奈。
2人は恐怖する。言葉数が減る。
やがて安奈が口を開いた。彼女は少しでも気を紛らわそうとして――「さっ、さっきの怪談の続きをしちゃうぞ~!」。詠子は目を剥く「えっ?嘘でしょ!?」。
「恐怖を紛らわすために怪談話をするってどういうこと!?(笑)」「さすがはオカルトマニア……頭がおかしい!(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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