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エッセイ

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2021年12月の記事一覧

空を見上げよう

空を見上げよう

空を見るのが好き。

特に、冬の空がいい。

朝、太陽が出はじめて、優しく明るい空。
光が部屋に差し込んで、体を温めてくれる。

夕日が沈むとき、ほんのりオレンジで、温かみのある空も。
1日の終わりを労ってくれているよう。

夜、澄みきった潔い空も。
月の光が、そっと包み込んでくれる。
その日の嬉しさも、寂しさも。

ところで、
月を見るとお願いごとをしたくなるのは何でかな。

ずっとずっと冬だっ

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もっと自由に

もっと自由に

今まで私は、「こうあるべき」ということに縛られていたかもしれない。

しかも、自分の中で、この時間にこれをする、
ということをかなり細かく決めていることに気がついた。

別に不要なことまでルーティーン化して、
自分を追い込んでしまう癖があるようだ。

例えば、毎朝トイレ掃除をする、とか。

みんなの朝ごはんを用意する、とか。

トイレは汚した人が掃除すればいい。

朝ごはんは、
それぞれ自分が好き

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ポジティブにとらえてみる。

ポジティブにとらえてみる。

ものごとをポジティブに考えるということについて、
ある本を読んで、自分に起こることは、全て中立であると学んだ。(バシャールさんの本)

何かが起こったとき、そこには何も感情はなく、感情を与えているのは自分ということだ(と解釈した)。

また本の中で、瞬間瞬間に、自分がワクワクすることを選んで行動しようと言っていた。

私は毎日、子どもたちが寝る前に絵本を読むことにしているのだけれど、最近これが苦痛

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人に理解を

人に理解を

車の営業の話。

今の車を買うとき、
担当の営業の人がたまたまいなくて、
別の人が対応してくれた。

でもこの営業(Aさん)が当たりだった。
ただ夫についていっただけの、
車を何もわからない私にも、
分かりやすく説明してくれて、
こちらの望むものを理解してくれた。

私は夫に、紹介された営業の人はやめて、
そのままAさんに担当になってもらうように言った。

Aさんのおかげで、私たちはピッタリの車を

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寝たふり

寝たふり

金曜日になると、体力に限界がくる。

いつかの金曜の夜、
もう限界と思い、
次女が絵本を選んでいる隙に、
寝たふりをした。

読んでよ〜と、
お越しにかかる次女との攻防が5分ほど続いたが、
私が起きないので、
次女はふてくされて寝た。

次の日、次女を不憫に思った長女が、
「ママ、昨日ひどかったんじゃない?子どものお世話をしたり、絵本を読むのがママの仕事でしょ!」
と私を責める。

「すごーく疲れ

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夫

夫が出張に行った。
行き先はヨーロッパだ。
このご時世に。

日本にいるときは、
事務的なこと以外は、
ほとんど連絡を取らないのに、
なぜか出張1日目にして、
かなり頻繁に連絡を取っている。

着いた?
とか、
寒い?
とか、
ごはん食べた?
とか。

私はまだラブラブだったころを思い出して、
ちょっと楽しくなっている。

いたらいたでうっとうしく思うのに、
いないとほんの少し寂しい。

近くにい

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夜空

夜空

夜。

子どもが寝て、
片付けや次の日の準備をして、
閉め忘れていたカーテンを閉めるとき。

ふと夜空を見上げて、
一瞬、
自分が抜け殻のようになる。

ハッ、と一息つく。

星が、月が、きれいだ。

ずっとずっと昔に生きた女性たちも、
そして私の母も、
きっと同じような夜空を見て、
一息ついていたに違いない。

子育ての方法が変わっても、
便利家電がたくさんあっても、
昔も、今も、
子育ての大変

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もみじ

もみじ

今朝のこと。

むすめ「今日は晴れたからもみじを
拾おうとおもったんだけどなー」

わたし「行く途中にもみじあるから拾えるよ?」

むすめ「ビニール袋は?」

わたし「え…?ビニール袋?そんなに拾うの?
持ってないよ。」

むすめ「じゃ今日はちょっとだけ拾う。」

友だちの分も拾って、指でぎゅっとつまんで、
嬉しそうに幼稚園までダッシュ。

もみじで幸せになるなんて、
子どもって小さな小さな宇宙だ

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ママ友

ママ友という言葉が、あまり好きになれない。

私には、ママ友がいない。

子どもの関係で仲良くなった人はいるけれど、
それはママ友ではなくて、私の友人だ。

子ども同士の幼稚園や学校が離れても、
友人だから、関係は変わらない。
子どもたちが友だちではなくなっても、
私たちは友人のままだ。

じゃあ幼稚園や学校のママたちは何だと言われると、
それはただの知り合いとなる。

だから笑顔で挨拶はするけれ

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Smile

Smile

訳あって、今日は車が使えなかった。

子どもの幼稚園まで、歩きとバスで行かなければならない。
憂鬱だ。

外に出ると、冷たい雨が頬を冷やした。

「今日は歩いて幼稚園に行くよ」

「はーい!」

と、子どもは何ともなさそう。

二人で傘をさして、並んで、とぼとぼとバス停に向かう。

寒いな・・・バス、混んでるかな・・・。
子どもの服が濡れちゃう。
着替え持ってくればよかった・・・と少し気が沈む。

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