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人に理解を

車の営業の話。

今の車を買うとき、
担当の営業の人がたまたまいなくて、
別の人が対応してくれた。

でもこの営業(Aさん)が当たりだった。
ただ夫についていっただけの、
車を何もわからない私にも、
分かりやすく説明してくれて、
こちらの望むものを理解してくれた。

私は夫に、紹介された営業の人はやめて、
そのままAさんに担当になってもらうように言った。

Aさんのおかげで、私たちはピッタリの車を買うことができた。
とても良い営業マンだったので、夫の両親にも紹介した。

しかし、そのAさんは、別のところに転職することになってしまった。
同じ車を扱っているけれど、場所が遠くなる。

それで、また別の営業(Bさん)を紹介してくれた。

しかし、このBさんが笑えるほど仕事ができない…

1月の下旬になって新年の挨拶に来て、
しかもカレンダーを置いていくような人だ。

車の点検をお願いすると、
Bさんは車を持ち込んでくださいと言う。

子どもが小さかったので、
車を持ち込んでタクシーで帰ってくるのは大変なのに…

Aさんのときは、
何も言わなくても当たり前のように取りに来てくれた。

夫の両親は遠くてもAさんにそのままお願いすることにしたので、
うちもそうしようと夫に言った。

でも夫も営業の仕事をしてるから、
みんなに不評のBさんがかわいそうと、
うちはBさんにそのままお願いしていた。

この前、私が車をぶつけてしまったときのこと。

最初に夫はBさんに修理代がいくらかかるか聞いた。
Bさんはあれもこれも総とっかえで数十万かかると言ったらしい。

念のためAさんにも聞いたら、
ディーラーで修理するとかなりかかってしまうけど、
車の修理屋なら安くきれいにしてもらえるかもと、
うちからそんなに遠くない修理屋さんを紹介してくれた。

夫「Aさんの方が、こっちの気持ちとか状況を考えて提案してくれるんだよな。やっぱりこれからもAさんにお願いしよう」
と、ようやくBさんをやめることに。

これは営業の話しなので、
本人たちにとっては死活問題だ。

AさんもBさんも、
今回のことで修理の儲けがなかったという点では同じだけど、
Aさんは顧客を獲得して、
Bさんは顧客を失ったのだ。

人の気持ちを理解できないと、
営業の仕事は難しい。

でも営業の仕事ではなくても、
人の気持ちを考えるというのは、
どんな人にも必要な能力だと思う。

上司が部下のことを理解すれば、
部下は気持ち良く仕事ができるし、
上司への信頼も厚くなる。
パフォーマンスも良くなるだろう。

親が子どものことを理解しようと努めれば、
子どもは外で何があっても、
家では安心して過ごせるかもしれない。

私も家族や周囲の人の、状況や気持ちを、
もっと考えて、行動しようと思う。

思いやりをもって、接しようと思う。

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