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しあわせの日に

過ぎたいつかに帰れるのなら
死んでもいいと思えたあの日に
世界で一番しあわせだって
生まれて初めて感じた日

月がきれいだったよね
君と初めてくちづけ叶えた
君と私しか居ない夜の街
こわかったけれど信じた日

手を離すことができなくて
大きな手のひら握りしめてた
下げてたペンダント私の首に
通してくれた別れの日

みじめでずっと恥ずかしかった
弱い私を何度も抱きよせ
額にやさしくくちづけ与えて
静かに受け止めてくれた日に

過ぎたいつかに帰れるのなら
死んでもいいと会いに行った日
愛しい気持ちは果てが無くて
もっと生きたいと願えたあの日

好きな気持ちもしあわせの形も
いくつあってもいいって言ったね
生きてる限りは何度でも
生まれ変わって喜べるよね
もっともっときれいになるんだ
終わらせなくてもしあわせ集めて
あの日を一つの宝の石に
終わりの日まで胸に抱いて安らかに

そんなに上手に生きらんないの
帰りたい帰りたい帰りたいの
思い出なんてきれいな言葉で
綴じられるほど薄くはないの
生きたい生きたい生きたいの
時間なんて戻ったって進んだって
どうでもいいの会いたいの
愛しさの中で息絶えるまで
愛したい愛したい愛したいの

過ぎたいつかに帰れないなら
生きない生きない生きないの

愛しい温度に触れられないなら
意味無い意味無い意味無いの

何もかも消えるんだもの
体ごと心ごと幸せな夢で
消えたい消えたい消えたいの

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