SUGALABO 2024.06
はじめに
東京神谷町にあるフレンチレストラン、「SUGALABO」に参りました。
憧れのレストランに念願の訪問です。
勝手に評価!
総合評価:4.7 凄く良い!
料理・味:4.8
サービス:4.6
雰囲気:4.6
コスパ:4.0
実際に食べたもの
おまかせコース、この日は65,000円(税サ抜き)でした。
コース序盤
アミューズから前菜まで紹介します。
雲丹の甘みと磯の香りが良い塩梅。
紫蘇の清涼感や最中と絡み合う感覚が何とも堪らないです。
サクッと軽やかな衣に包まれたアジ、この火入れがとんでもない。
火入れされたことでふっくらと柔らかさもありつつ、とてつもなく瑞々しくてしっとり。そして、身の繊維がホロホロと解れて消えていく、何とも言えない感覚。
いぶりがっこやらっきょうの風味の加わったタルタルソースが、さらに食欲を加速させます。
プリッとした身と、滑らかな脂を感じるイワシ。
ローストされたことでより甘みを感じるパプリカとカンパーニュが、このイワシの味わいを受け止めます。
驚くほどにとろける脂。口に含むと旨味や塩気がどんどん広がります。
最後に残ったのは、ほの温かなSUGALABO米に包まれたペルシュウ。ほろりと崩れる米の甘み、ペルシュウの甘みが共に引き立てられており、何度でも頂きたくなります。
スープ単体でもこかぶの純粋な瑞々しさ、まろやかで優しい甘みを感じる。
でも、下層のコンソメゼリーやキャビアと合わせると、それがより明瞭に。
多層にも重なる味わい深さがありつつ、とても後味が軽やかで、初夏らしい爽やかと穏やかさを感じます。
12種類もの野菜、丁寧な火入れによりそれぞれの甘みや旨味を持っています。
添えられたのは、アンチョビを効かせたソース、爽やかな酸味が加わったアボカドピューレに、まろやかな磯と甘みを感じる毛蟹。
驚くことに何1つとして誇張されることがなく、まさに野菜が主役に仕上げられておりました。
柔らかな酵母の香りを感じるパン。
おかわり自由で、ソースにたっぷり付けて頂きました。
パツンと肉厚でありつつ柔らかな鮑、爽やかな緑と甘みを感じるアスパラガス、ほんのりと甘みを感じるジロール茸。
でも、一番に心惹かれたのは肝ソース。
鮑らしい磯の風味だけでなく、複雑なミネラル感と旨味も感じられます。
この濃淡ある味わいが口の中に広がり、心地良い余韻を残すから堪らない。
コース中盤
魚料理・肉料理・締めを紹介します。
皮目はパリッと、身はぷるんと絶妙な火入れ。
皮の香ばしさと身の甘み、共にしっかりと堪能できます。
とろみが掛かったスープ(?)は、まろやかに溶け合う甘鯛のアラと夏野菜の出汁に、バジルオイルの香りが纏う。
和の要素を感じつつも、フレンチならではの奥行きを感じました。
まずは、牛肉。
もっちりとした口当たりと、水のような味わい。
さらりとした脂は牛肉らしい甘みをありつつ、気付けば何処かへすっと消えるような、初めての感覚です。
重さやしつこさがまるでなく、牛肉らしくないもしれないけれど「清らか」という言葉が最もしっくり来る。
次に、仔羊。
プリッとした元気な弾力がありつつ、穏やかな柔らかさも。
そして、乳のみ仔羊らしいミルキーさと肉の甘みのバランスがとても好みでした
そして、付け合わせのホワイトアスパラガスは、チーズ(?)に巻かれて。
口に入れた瞬間にホロリと崩れる食感が堪らない。
塩気と香ばしさによりアスパラガスの芯のけ瑞々しさや甘みをより引き立てていて、素材の魅力を存分に感じられる一品でした。
写真は特盛(?)です。(一回り大きなお皿でした)
甘みと米の粒感を感じるSUGALABO米と、スパイスとフルーティーな甘みを感じるカレー。
コク深いけれど食欲が加速され、スルスルと完食してしまいました。
コース終盤
デザートを紹介します。
ミントソルベの爽やかさ、甘夏の果肉と酸味。
一気に心が爽快な気持ちに。
ふわっとしたムース、優しい甘みの中に洋酒が効いており、大人な中毒性ある仕上がり。
マンゴーはしっかり肉厚ながらも滑らかで、甘い。
パッションフルーツのアクセント、ココナッツソルベの爽やかさでさっぱりと頂けます。
とってもエアリー。
甘さやバターの香りも控えめで、後味も軽やか。
秒でなくなったためか、おかわりも頂いてしまいました!
美味しいのは勿論、それぞれの食材が生まれ育った風土を想像させられるような品々。
とっても楽しくて、次はどんな品が登場するのか、わくわくが止まりませんでした!
サービス
品出しのテンポといったハード面は勿論、ソフト面にも感銘でした!!
料理風景をじーっと見つめていると、スタッフの方が私のスマホで動画を撮ってくださったり、大食いで迷惑であるはずなのに喜んでくださったり、温かいお人柄を感じました。
マルチタスクの中、こんなに心配りしてくださるのは思わなかったです!!
お値段
コース×2、ノンアルコールロゼスパークリング×2、アルコールペアリング×1、ノンアルコールティー×1で180,000円/2名でした。
補足
大阪御堂筋のSUGALABOVへ訪問した際との比較を。(投稿はこちら)
大阪の方がボリューミーに感じた
大阪の方がクラシック寄りの味わい、かつ前菜としてパスタ料理も供されるためかもしれません。それでも、東京も一般的なレストランに比べたら、かなりのボリュームだとは思います。東京にはウェイティングスペースがない
大阪はLECAFEVの奥にレストランがあるため、開始時間までカフェのお席でお待ちさせていただきました。一方、東京はレストランのみなので、お店の外で待たなければなりません。開始5分前ぐらいには到着した方がいいかも?
まとめ
念願のSUGALABOは高い期待を遥かに上回るようなお食事とサービスでした。願わくば、次は秋や冬、脂の乗ったお魚やクラシックなお料理を頂いてみたい!!
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