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【週末投稿】つれづれ有用植物#85(マメ科ササゲ属:三尺ササゲ)

マメ科の植物は、荒れた土地でも育つので昔からとても大切にされてきました。それは根粒菌という細菌が豆科の根に共生しており、植物からは「リンゴ酸」などの効率の良い栄養分をもらって生活の場を提供して貰う代わりに、大気中の窒素を植物にとって使いやすい硝酸塩に転換(窒素固定)する事によります。マメ科は世界中にいろいろな種類が存在しており、大木から草木までいろいろな種類があります。

実はマメ科の大部分の種はヒトにとって有毒で、そのまま食用できるものは限られています。私たちが普段食べている豆類は「毒が少ない種類」を食べている事になります。前回はソラマメ中毒が有る事をご紹介しました。ソラマメは日本で中毒事例が殆ど無い様ですが、過去に軽く炒っただけのインゲンマメを食べたことによる中毒があったそうです。

今回はササゲの中でも鞘が長~い「三尺ササゲ(ナガササゲ)」をご紹介しましょう。

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【Pingu Banana宅の 三尺ササゲ】

まず三尺とは、かね尺で約91センチくらいの長さになります。そのくらい長くなるササゲという意味なんですね。
ササゲは夏に花が咲き、鞘が出来ます。

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PinguBanana の大好物はササゲの天ぷらですが、もちろん茹でて和え物にしたり、炒めたりしても美味しいです。
種はお赤飯に利用する事ができます。小豆でも赤飯は出来ますが、煮ると皮が破れやすく、「腹切れする豆は切腹に通じる」として、昔は武士の間で嫌われていたそうです。

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いつのまにか鞘は大きくなっているので、収穫し忘れて固くなった鞘は種取り用に残しておくと良いです。
また、来年もよろしくね。

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