【週末投稿】つれづれ有用植物#180(チャセンシダ科チャセンシダ属:オオタニワタリ)
樹上や岩肌に着生する常緑のシダ植物で、伊豆諸島、紀伊半島、九州(西部・南部)、奄美諸島、沖縄などの暖地で見ることができます。海外では台湾などにも分布しています。葉の長さは1m以上になります。
オオタニワタリをはじめ南方系の植物は、黒潮の影響を受ける海岸沿いに分布することがあり、黒潮によって胞子や種子などが運ばれ、分布を広げたと考えられている。
■観葉植物として
大型の葉を生け花に使ったり、鉢植えなどの園芸用で主に観葉植物として利用され、栽培もされています。
しかし、山林の減少や園芸目的の乱獲が多く自生地で消滅してしまった所が増えているのが現状の様です。地元では栽培を続けているところもあり元の自生地に植え戻す活動も盛んに行なわれているが、盗掘も後をたたない状況なのだとか。
■食用
沖縄では、葉先のクルっとした独特の形の若芽の部分を食用にします。コリコリとした歯触りが特徴で、炒め物、天ぷら、煮物に利用されています。
台湾では「シマオオタニワタリ」や「リュウキュウトリノスシダ」の新芽を「山蘇」(シャンスー)と称して、ニンニクや梅干しなどの調味料で炒め物にして食べる事が多い様です。
青ヶ島で幻の焼酎と呼ばれる「青酎(あおちゅう)」の製造過程では、炒った大麦にオオタニワタリの葉をかぶせて麹を定着・発酵させているそうです。
■vol.26 オオタニワタリのご紹介(2分強)
赤塚植物園 ガーデンチャンネル 様
■【観葉植物定番】アスプレニウムを解説 天敵はアイツ(13分弱)
熱帯植物栽培家の気まぐれ塾YouTube版 様
■参考
SAKE KOMI
幻の焼酎・青酎とは?種類や飲み方、購入方法までを徹底解説!
Let's Green Life
台湾では普通に食べる!? 観賞用のオオタニワタリ。
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