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【週末投稿】つれづれ有用植物#165(マメ科シャジクソウ属:ムラサキツメクサ)

道端や河川敷などを歩いていると、ピンクのボンボンの様なカワイイ花に出逢う事がある。よく私たちが「アカツメクサ」と呼んでいるマメ科の植物だ。高さ30~60cmになる多年草で草の勢いがあり、どんどん増えて行く。

ユーラシア大陸西部からアフリカ北部が原産の様ですが、日本へは明治初期に牧草として導入されたものが、各地で野生化したものです。
ちなみに下の写真の白い花は、ムラサキツメクサが変異したものが固定化されたもので、セッカツメクサ(雪華詰草)またはシロバナアカツメクサ(白花赤詰草)と呼ばれています。

【アカツメクサ と シロツメクサ】

さてこのムラサキツメクサは、どんな用途があるのでしょうか。
昔、子に花輪を作ってあげたっけな。

【花飾り(イメージ写真)】

■牧草や家畜用飼料
乾燥させて干し草やサイレージ用に利用されます。

■緑肥
マメ科のため土壌の窒素成分固定に利用されます。

■食用
開花前の若い葉や芽ばえ、及び若い花は生食可能です。

■ハーブ(薬用)
レッドクローバーで有名です。
花を葉が付いたまま摘み取った後に洗浄し、乾燥させたものがハーブティーとして利用されており、咳止めや湿疹の改善に役立てられてきました。
※女性ホルモンと似た作用を持つため、妊娠中や授乳中には過剰摂取に注意が必要です。

■香り付や染色(黄色)
乾燥した葉は風味づけにバニラの代用にされるそうです。
染色には花や葉、茎を利用します。

■参考
いろどり
 ムラサキツメクサ染め(全草)

PinguBanana は乾燥させてハーブティーと、生の花の煮汁からゼリーを作ってみました!

【陰干し】
【乾燥すると色が悪くなります(ハーブティー用)】

単に陰干しすると、写真の様に茶色くなってしまいますが、乾燥材を入れて、日陰で干すとある程度綺麗な色がキープできるかもしれません。

★セリーの作り方
生花綺麗に洗った後、少なめの湯で煮ます。少し経つと黄色い色の液になります。火を止めて花等を濾しとり、寒天、砂糖、そしてレモン汁を入れると綺麗な桜色に変わります。容器に入れて冷やします。

【アカツメクサゼリー 完成!】

どうですか?おいしそうでしょ。
季節になったらサラダやゼリー、ジャムにして楽しんでみませんか?

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