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【週末投稿】つれづれ有用植物#205(キク科キンセンカ属:キンセンカ)

早春から初夏にかけて、橙色や黄色の頭状花を次々に長く咲かせる一年草です。学名のカレンデュラは、カレンダーと同じ語源に由来するラテン語名です。漢字では「金盞花」と記載します。

地中海沿岸地域を中心に20種ほどの原種があり、このうちトウキンセンカとも呼ばれるオフィシナリス種が最も多く栽培されています。

オフィシナリス種以外では、ホンキンセンカ(C.アルベンシス)が古くから栽培され、これを元に日本で育種されたのが「冬知らず」と呼ばれる耐寒性のある宿根草タイプがあります。
小輪多花性で寒さに強くて冬中咲き続けることから、花壇やコンテナ、ワイルドフラワーとしても利用されています。

一般的なキンセンカは花径10cmほどで、オレンジ色や黄色の花を咲かせ、花容は一重、八重また中心に黒のスポットのあるものと多彩です。

観賞用のほかに食用品種(食用きんせんか、カレンジュラ)は、薬用や料理の着色料(バターやチーズなど)としても利用され、ポット・マリーゴールド(Pot marigold)の名前でも呼ばれています。
ちなみにマリーゴールドは同じキク科ですが、コウオウソウ属になります。

【マリーゴールド:葉の形が違います】

花弁がサフランの代用品として利用される事が多いようで、「貧乏人のサフラン」、「エジプトサフラン」と呼ばれるそうです。

イングランドでは、干した花びらをジャムなどに混ぜ、煮込み料理やパン生地に利用されているようですし、花びらを漬け込んだオイルで料理をしたり、サラダや和え物にも使用されています。
もちろん、ハーブティーとしても利用されています。

【キンセンカの花びら】

また薬としては、皮膚や粘膜の修復、殺菌作用、身体の内側の炎症の抑制、その他様々な効能があると言われ、近年の研究では抗炎症作用をはじめ様々な効果がある事が示されているそうです。

■お肌のトラブルの救世主【カレンデュラオイル&クリーム】香りのある暮らしVlog(約5分) ちょっと素敵にハーバルライフ 様


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