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【週末投稿】つれづれ有用植物#30(バショウ科:バショウ属 バナナ 近況)

関東で食用バナナを露地無保護で栽培している、PinguBanana です。
経済栽培している熱帯地方と違って、四季のある日本では沖縄や小笠原諸島の様な暖かい所を除き、基本的には温室栽培にしないと生産は出来ないと考えられているが、品種と場所を選べば関東以南であれば、台風や突然の突風うの対策さえすれば、放任栽培でバナナが収穫できるのです。

参考:
【週末投稿】四季がある日本のバナナ #1#33

現在、この記事を書いている 令和2年5月2日、ゴールデンウィークの季節はようやく最低気温が10度以上になり平均気温が15度以上になってきたので南国のバナナ達は冬の寒さから解放され、ようやく芽を伸ばし始める事が出来るようになります。

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私たちが植物園の温室で見かけるバナナとは、まったく様相が違いまして従来のフサフサとして葉は秋から冬に枯れてしまい、春先に葉柄を切り落としたのでこのような恰好になっています。

新しい葉は、巻葉(タバコ葉)といって上の写真の様にクルクルと丸まって葉巻の様な状態で伸びてから、丸まった葉が展開して大きな葉を出現させます。参考にバナナの葉の伸び方を動画にしたものがありますのでご覧ください。

このように巻いた葉が展開しながら、葉を出すのですが春一番を代表する、激しい温度変化や強風などにより、それらに対抗できるほど、若葉には強さがありませんので、外の厳しい環境に耐えながら少しずつ環境に馴染んだ葉を出してゆきます。

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バナナはある程度の樹勢(株規模)にならないと、開花しません。関東の私の環境では結実までに3年を要します。熱帯の栽培現地では、半年から1年以内で小さな株から大きく育ち、収穫まで到達しますが、四季のある日本の場合(沖縄、小笠原地域等を除く)は、2~3年の育成が必要であり、そのために越冬問題に直面します。

しかし、これらの問題をクリアすれば本州の関東以南であれば、温室が無くてもバナナが収穫できる可能性があります。

ご興味ある方はご参考までに、動画やセミナーを行っていますのでご活用ください。

■YouTube動画

バナナセミナー
渋谷会場や、オンライン( Zoon  によるオンラインミーティング)で日本で無保護でバナナを育てるノウハウをお伝えしています。


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