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【週末投稿】つれづれ有用植物#195(セリ科アメリカボウフウ属:パースニップ)

セリ科の植物は香りが独特で、ヨーロッパが原産でイギリスをはじめヨーロッパに広く分布し古くから身近な食材として根を食されてきました。
根の形はニンジンに類似しており、セリ科特有の香りがあります。

【パースニップ】

葉の部分が同じセリ科のボウフウ (防風)に似ており、海外から入ってきたものという事から標準和名は「アメリカボウフウ」と言います。

日本では一般家庭の食卓になかなか浸透していない様です。
珍しい野菜に関心がある農家さんや、飲食店向けに作っている一部の農家がある程度であり、一般のスーパーで見かけることはまずありません。

葉や茎の汁は「フラノクマリン」を含んでいるため、刈り取りなどで皮膚に植物の汁などが付くと、光線過敏を引き起こすので注意が必要です。

寒さに強く、花茎は発芽して2年目に形成されてトウダチすると高さ150 cm以上になります。

味は淡白で甘みとわずかな苦味があります。
海外では、煮崩れしないため、ポトフやシチュー、ボルシチなどの煮込み料理に適している様です。ニンジンと同じように用いることが出来ますが、より甘味が強くて加熱すると更に違いが際立つ様です。

またそのまま揚げたり、薄切りにしてポテトチップスのようにするほか、マディラ・ワインに似た味のパースニップ・ワインの原料となります。

【パースニップのチップス】

PinguBanana は今年の春にパースニップの種を蒔いてみました。
一年越しの来年に花が咲くまで観察したいと思っています。

無肥料・無農薬栽培なので、立派な根が出来るのは同じ場所で「連作栽培」した後の数年後になると思います。

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