もっとも苦手だった読書。ひたすら読み、修行のごとく解読した。読んだことを忘れ、いまだ振り返り読書をしています。ただ、その読書は二度と忘れない「ボクだけの図書」として、生涯のアーカ…
- 運営しているクリエイター
#再現してみた
重松快作 「その日のまえに」
去り行く昭和の残像を舞台に、淡々と語る妻の死と残された子供の有様。同世代の・同姓として、自分は次第に主人公と同一化してしまった。
家庭内の話・心の内面の話・思い出という、今は実態のない話が多く、読み始めは「女々しい語り口」であると感じました。
7つの短編を上手く組み合わせた本書は、立派な単行本に仕立てられている。縦軸に「命の話」・横軸に「時間の経過」と言う風に、変えない著者のスタンスは、