2022/6/11『神々の饗宴』
あの星まで行くのだと唇をとがらした
ワイラーの計量する垂直の茎
ラボアジェの空気密度は密閉された南米の
雨量と水量と地下の河
皮膚下の混乱するアダージョ
ある神秘的女性の混乱せる乳房の
ハマカーン、熱水の噴出する、鉱脈の泥と筋肉と轟音は
我等を案内する仮面のギリシャ人
航海の安全を祈る賑やかな布旗、それと愛欲のキス
神々はボトルを並べて、局在する素粒子の音響を
古びて新しい、きめこまやかな、サルスベリの樹
肌着を脱ぎ、あつらえた金銀の装飾する銀河からの
うすいカナリアを装丁す