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自立と依存はセットがお得。

ほーんと久しぶりに、福祉の話でもしようと思います。最近は救護施設どころか福祉の話もしないnoteになってるなぁーなんて反省してます。

おはようございます。

ペーペーです。

でわ、どーぞ。


「自立とは依存先を増やすことである」

この言葉、聞いたことありますか?

自立と依存って相反する言葉、なんなら反対の意味だと思われがちなんですけど、福祉においてはちょっと違うんです。

これは熊谷晋一郎さんって方が言われている言葉で、僕はこの言葉を聞いた時に、スッキリしたと言うか、凄く納得したんです。

ざっくり書いてしまうと、

「自立しているとされている人ほど、何かに依存して(使って)生きていて、自立が難しいとされている人ほど、依存先が限られた中で生きている」

ということだそうです。
間違えていたらごめんね。

でね、

僕、この熊谷さんのことを全くと言っていいほど知らなくて、だからこの方を「天才だ」なんて言って持ち上げるつもりはないんだけど、

この言葉は圧倒的に正しくて、福祉職ならどんな現場の人でも共感してくれているんじゃないかと思うんです。

かく言う僕も福祉職で、救護施設という施設で働いているんだけれど、「もう少し早く相談してくれたら、ここまで来る前にあの制度を使っていれば、、」なんてケースによく出会うんですが、

たぶん、その人には苦しい時に相談をする相手や居場所がなかったり、使える制度やサービスを知らなかったんだと思うんだ。

つまり、その人は問題を解決するために頼れる依存先がとても限られていて、解決しようと頑張っている内に気付けば生活が困窮、あれよあれよと救護施設へ辿り着いてしまったんだと思うんだよ。

だからね、

福祉職、なかでも救護施設の職員は、「自立は依存先が増やすこと」ってのを頭に入れて支援しないといけないんじゃないかと思う訳ですよ。

だってさ、

本当に生活保護って凄く有用で、生活保護を使うのであれば、大半の人が簡単に地域に出ることができちゃうんだよ。

でも、その人たちが生活保護を受けなきゃいけなくなった理由には、その人の依存先が限られていて、リカバリーする能力が欠落していたことが大いに関係しているはずで、

「生活保護を受けているってことを除いて、どこにも属さず、何にも頼らず、自分の力だけで生きていく」

なんて言えば聞こえがいいし、それが間違っているとは言わないけどさ、それが「自立してる」ってことだと思わせちゃいけない。

それは自立している状態じゃなくて、社会から孤立している状態となんら変わらないんだよ。


人が自立するのに必要なことは、

「適切な時に適切な人や機関に頼れること」

たったそれだけだ。

何をしたって、失敗をリカバリーできる関係や環境を整備すること。それができて初めて、自立支援って言うんじゃないかな?

全ての利用者にそうすることは難しいとは思っているけど、そうあるように支援することが救護施設には必要だと思うんだ。

適切な自立は適切な依存から始めよう。


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