第14回「ノースロンドンダービー<マッチプレビュー>アーセナル編」
こんちゃ!どうも、いったーです。
今回は、「ノースロンドンダービー<マッチプレビュー>アーセナル編」について書きたいと思います。
ノースロンドンダービーとは、アーセナルとスパーズの関係であり、犬猿の仲です。PLでのダービーマッチでも特有のライバル感剥き出しの血の気の多いゲームです。
アーセナル基本情報
ホームスタジアム:エミレーツ・スタジアム
愛称:The Gunners(ガナーズ),Red ARMY
監督:ミケル・アルテタ(ヴェンゲル、ペップ、モイーズ監督を師とし、ハイブリッドな現代フットボールを目指す。)2019.12月就任。
PL順位:14位(10試合4勝1分5敗 勝ち点13 得点10 失点12 得失点差―2)
先日のELでは5試合5勝で勝ち点15を稼ぎ、EL5試合での勝ち点とPL10試合で稼いだ勝ち点では、まさかのELでの勝ち点15の方が多いという珍事が起きています。
直近のフォーメーション4-2-3-1
深刻なゴール欠乏症
オーバメヤン、ラカゼットの個人の不調どうこうではなく、チームとしてボールを運べずに決定機が減少している傾向にあります。構造的な問題なのです。中央で受けて深みを作れる選手が存在せず、必然的に攻撃がサイドからに偏ってしまっています。実際に、サイドからのクロスでも速く低いボールでピンポイントの「点」で合わせるクロスならば、アーセナルFW陣にもチャンスはあるでしょう。しかしながら、ハイボールで大雑把なクロスが多く見受けられます。
クロス戦術を継続して武器にするためには?
先程述べたように、アーセナルがクロス攻撃をするならば、相手DFがセットされた状態で放り込む形のクロスよりも、低弾道でスペースに送るクロスが有効のように思えます。
その為に、まずはCFオーバメヤンが孤立しがちなボックス内に複数人数を送り込む必要があります。
<キーマン>
〇CFラカゼット
〇MFサカ
〇CFラカゼット
CFラカゼットをOMFでの起用を強く推したいです。
vsウルブスのゲームで80分前後から出場しましたが、ラカゼットがニアで潰れて、ファーの空いたスペースにオーバメヤンがフリーに近い形で飛び込む得点の匂いがしました。
ラカゼット自身もヘディングでゴールすることが出来る上に、囮としてマークを引き付けたランができることは、チームにとって大きな利益に間違いありません。
ラカゼットはボックス内での役割でも大きく貢献できますが、クロスをあげる1つ前の局面でも貢献することができます。
2ライン間でボールを受けることを厭わない、ラカゼットは貴重な存在です。中央を経由することにより、相手DFの「目線をずらす」こともできますし、中央突破をチラつかせることで、サイドが薄くなります。DFをサイドに釣り出すことにより、ボックス内のスペースが少しでも空けることが出来ます。もちろん、ストライカーとの資質は十分で、NLDでの相性も抜群なので是非、起用して欲しいです。
〇MFサカ
サイド攻略に、サカは欠かせません。インナーラップやオーバーラップを含めたランニングのコースが素晴らしく、サイド攻撃偏重だったvsウルブスではチャンスは彼から生まれました。加えて、サイド攻撃で重要である仕掛けるドリブルも得意です。相手と対峙した状況から仕掛けることができるのは、サカとネルソンくらいで半歩抜いてからのクロスが期待できます。
クロスボールの球種も豊富であり、ライナー性のものや、シンプルなクロスと蹴り分けることが出来るのも魅力の1つです。LSBティアニーとのコンビネーションではいい関係を築けており、サカがハーフレーンに入り、ティアニーがオーバーラップというパターンがvsウルブスでの同点ゴールに結びつきました。
少しばかり心配なのがフィニッシュの精度です。実際にvsウルブスではボックス内のPKスポット付近でフリーのボレーチャンスがありましたが、うまく、ミートすることは出来ませんでした。やはり、走り込むゾーンは間違ってなくあとは自信をつけてシュートを継続することで改善すると信じてます。
アルテタ監督が目指すフットボールとは?
アルテタはEL会見で以下のように述べています。
"I think it's first time in the PL that we put 33 crosses. I'm telling you that if we do that more consistently we're going to score more goals. If we put the bodies we had in certain moments in the box, it's maths, pure maths & it will happen"
「アーセナルがPLで33本のクロスを上げたのは初めてのことだ。これを継続的にやり続ければ、よりゴールが決まるはずだよ。適切なタイミングでボックス内に多くの選手を送り込むことで、数学的に証明されてるし、あとは時間の問題だよ。」
というコメントから分かるように、意図的にサイド攻略してクロスゲーに持ち込んでいると推察できます。ヴェンゲル、ペップという攻撃的でパス&ムーブを基調とする監督を師事したアルテタがまさか?と思いましたが、そういえば、あの「モイーズ」率いるエバートンがアルテタの最長所属クラブでした。
※モイーズは書く必要が無いほど、サイド攻撃を得意としており、エバートンからマンチェスター・ユナイテッドに移る際には、キーマンであった教え子フェライニを連れて行った程です。
アルテタ監督は、自分の求めるサッカーは4-3-3だと言っていますが、昨季就任した際にはそのフォーメーションに適応する選手が少ないことから、様々なシステムを使い分けました。
4-2-3-1ではチームとして構造が出来上がってないことから、攻撃のタクトをエジルに全権を託し、3-4-3(ティアニーロール)では、オーバメヤンの決定力やサカの賢さ、ティアニーのオーバーラップを生かしたシステムを使いこなしました。このように、状況に応じて、合理的な判断ができます。言い過ぎかもしれませんが、マインドはヴェンゲル、合理的現代的な判断はペップというロマン主義のグーナーも認めるハイブリッドな監督なのです。
NLDで期待するフォーメーション4-2-3-1
このフォーメーションの特徴は、トップ下ラカゼットです。相手のスパーズは2CMFが釣りだされたSBの裏をケアします。アーセナルは恐らく、2CBと2CMFでボールの前進をさせるため、その4人がドライブで運ぶことが出来れば、中央でラカゼットを経由して外を使った際に、CMFがカバーに入り、そうなるとミドルサードにおいて数的優位が見込めます。
ここ数試合、右サイドバックが上がった裏を狙われ続けています。しかも、今回相手にはリーグ屈指のWGであるソン・フンミンが位置してます。スピードに乗せると手が付けられない選手であるため、対人の守備に不安があるSBベジェリンよりも1on1に強いSBナイルズの方がソン封じには最適かと思います。加えて、ナイルズはCMFもできるため、ビルドアップ時に中央に寄って手助けすることも可能です。
さぁ25:15 KickOff
首位スパーズの敵地に乗り込むというなかなか稀有な状況です。しかもアーセナルは7年敵地で勝てておらず、リーグ戦も勝ち星から遠ざかっています。
逆に、ここでスパーズを完封し、叩きのめすことが出来れば、上昇気流のきっかけを掴むに違いありません。
North London Is RED🔴⚪ #COYG
それではこのへんで、、、
ばいころまる〜
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