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オーストラリアの女子サッカーリーグについて。感じた日本のこれからの課題


How's it going? みなさんこんにちは!
大宮玲.央奈 です。

いきなりですがみなさんは、
私がFC BULLEEN LIONSに入団すると聞いて、
「あーそこに入ったのか!」
なんて思ってくれた方いますか?笑
きっといないですよね?
いいんです。だって知らないから。
なんなら私も知らなかった。
今回一緒に学んで、少しでも知ってもらえて、イメージしやすくなったら嬉しいです!

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1.リーグ構成

昨年までのオーストラリアのリーグについては、福丸選手が詳しく書いてくれています。
チェケラ
今年度から新たな取り組みとして、VPLWというリーグが新設されました。
だけどどうやらVIC州だけみたい。
なので昨年とは少し変わってます。
今年のVICではこんな感じ!(間違ってたらごめんね)

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ピラミッドを見ればわかりやすいですね。
上から順に、
W-Leage
NPLW (National Premier Leagues Women’s)
VPLW (Victorian Premier League for Women)⇦new!
State League
という構成になっています。
W-League : なでしこリーグ1部
NPLW : なでしこリーグ2部
VPLW : チャレンジリーグ
State League : 地域リーグ
とまぁこんな感じで捉えるとわかりやすいかも。

ただ!勘のいい方ならお察ししてるかもしれないですが、 オーストラリアはとっても広いのでW-Leageから下のリーグは州ごとに管轄されています。

まずはトップリーグから見ていきましょう!

2.W-Leagueについて

W-Leagueはオーストラリア女子サッカーのトップリーグで、このリーグだけが唯一オーストラリア全土で行われます。

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チーム数:9チーム
選手契約:プロ契約
期間:2019年11月14日〜2020年3月21日
大会:リーグ戦、プレーオフ
外国人枠:4

2-1.参加チーム

以下9チーム ※2019/20のリーグ戦最終順位順です

1.Melbourne City FC Women
2.Melbourne Victory Women
3.Sydney FC Women
4.Western Sydney Wanderes FC
5.Brisbane Roar FC Women
6.Canberra United Women
7.Perth Glory Women
8.Adelaide United Women
9.Newcastle Jets Women

ちなみに男子のトップリーグはAリーグといいます。みなさんもよく知っている小野伸二、三浦カズ、ケイスケホンダ(ちょっとふざけましたごめんなさい。)もこのAリーグで活躍しました。

MelbourneやSydneyではダービーマッチで盛り上げたりもしてます。
また現在Brisbane Roar FCにはベガルタ仙台にいたKatrina Gorry選手や、INAC神戸にいたClare Polkinghorne選手がいたり、以前は永里優季選手が所属していたり、あれ?なんか知ってるなぁって顔馴染みのある選手がいたりします。笑

2-2.選手契約

W-Leagueに所属する選手はみんなプロ契約です。
W-Leagueでは育成の為に、各チームに2人ほど有望な若い選手を入れないといけないルールがあるみたいで、二種登録のような下部組織の若い選手もいます。
近賀ゆかり選手が1年目にいたチームで当時15歳くらいの選手がこの枠に入っていて、なんと昨年18歳でワールドカップに選ばれたそう。
しっかり成果も出ているこの取り組みは、若い選手にとっても未来のオーストラリアにとっても本当に素晴らしい取り組みですよね。

一般的に、午前中練習をしてあとは各自コンディショニングの時間になります。
もらえる額も様々ですが、一応最低額が決まっていたと思います。
代表選手だったり、VISA SPOT(外国人枠)の選手は色々な面で好待遇になります。
そりゃそうだ!!

2-3.リーグ期間・外国人枠

期間は約4ヶ月ととても短いです。
なのでアメリカのリーグで戦っている選手たちが流れてきます。そしてその人たちが1チームにつき最大4つあるVISA SPOTを埋める傾向にあります。
他にもイングランドのプレミアリーグやニュージーランドから来てる人もいたと思います。
近年ではW-Leagueからヨーロッパへ移籍する人も増えてきているみたいで、世界への可能性が広がっています。
また国内ではW-Leagueの活動終了後に、一つ下のリーグNPLWへ流れてくる選手も多いです。
期間が短い分、他のリーグと掛け持ちしたり行き来がしやすいのかなぁと思います。

2-4.大会方式

4ヶ月のリーグ戦終了後にChampion Shipというリーグ戦上位4チームによるプレーオフが行われます。つまり、 W-Leagueではリーグチャンピオンと年間チャンピオン2つのタイトルを争います。
なでしこリーグとは違いますよね!
今年のリーグ戦はすでに終了していて、リーグ優勝は近賀ゆかり選手が所属しているMelbourne City FCでした。
私も見に行きましたが面白かった!
↓こちらは最終戦での表彰式の様子。

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いや〜この中に日本人がいるってやっぱり近賀さんすごい。人としても本当に尊敬できる方です!
実は私、もう1人お世話になりまくっている人がいるのですがここでは秘密にしておきますね。笑
またMelbourne City FCはプレーオフの決勝にも残っていて、対戦相手はSydney FCです。
新型コロナの影響もありフットサルやその他オーストラリアの全てのサッカーの試合は4月14日まで中断が決定してしまいました。
しかーーーし!
今のところファイナルは、非公開でやる予定みたいです!

まぁこればっかりはどうなるかわからないですが、仕方ないですね。
人命が最優先なので。

2-5.その他

レベルについて。
う〜んとても難しい。
日本人のテクニカルで繊細でオーガナイズされたサッカーと、オーストラリアの強さと美しさを兼ね備えた各国代表がプレーするサッカーとはなかなか比べられない。
だけど、なでしこリーグと同じくらいなんじゃないかなぁと思います。
あくまでも個人的な意見です。笑
W-Leagueは歴史が浅いにも関わらず、テレビ放送枠が毎節1試合以上は確保されていて、木曜日と日曜日にランダムで放映されます。
日本じゃありえない。。

またマチルダ(オーストラリア代表の愛称)の選手がCMに起用されたり、賃金をめぐる活動も実り男子同等のお給料がもらえるようになったり、人気No.1の選手は30万人ものフォロワーがいたり。
これは代表での話だけれど、同じアジア枠にいるオーストラリア、、、やりよる。
このままだと日本との差は開いてしまうのかな。

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3.今日のまとめ

前述したように、オーストラリアのサッカーは結構力を入れ始めています。
だってフォロワー30万人って、柴咲コウよりもみやぞんよりもノブコブ吉村よりもEXITりんたろーよりも多いんだよ?
芸人ばっかり。笑
すごくないか?
W-Leaguerにも私のチームメイトにも、他の日本人のチームメイトにもサッカー選手兼モデルの人がいたり本当にセルフプロデュースが上手いと思う。
そしてリーグの見せ方や、チームのハイライト動画なども上手い。
その面に関しては日本ってまだまだ遅れているなと思う。
でも日本のサッカーの繊細さや頭脳プレーと組織プレー、技術面は本当に素晴らしいと思っています。実際やっていてそう感じます。
だからこそ勿体無いというか、見せ方次第でもっと価値が上がるんじゃないかなとかも思ったりします。

W-Leagueというオーストラリアの女子サッカーのトップリーグのイメージが湧いて興味を持っていただけたら嬉しいです。
次の記事ではもうすぐ始まるであろう(新型コロナの影響で予定は未定だけど)私がプレーするリーグ、NPLWについてお話しします。

大変な時期だけど、今の自分に何ができるのかじっくりゆっくり考えてみるいい機会だと思って、みんなで乗り越えましょう!
助け合い!

それではまた次回。
今回も読んでいただきありがとうございました!
Have a G'day !!

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