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一條次郎『レプリカたちの夜』の話
果たして、この作品をミステリーとしていいのか分からない。第二回新潮ミステリー大賞受賞作であるが、送る賞を間違えてしまったのではないかと思う。
しかし、本書の帯に書かれた伊坂幸太郎の意見と私の意見は合致してしまった。
「ミステリーかどうか、そんなことはどうでもいい。」
「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました。」
というわけで、noteを書いていきます。
Amazonをご覧いただいたと
結婚したら死にたくなった話
結婚してから死ぬことばかり考えている。
23歳の少し汗ばみ五分袖を着る季節、同年代より少し早い結婚をした。18歳で出会い、ドラマの中だけだと思っていた一目惚れをした。心臓が跳ね、血液は逆流し、皮膚にはビリリと電気が流れた。「この人しかいない」。女子校育ちで恋人ができたことがなく、経験がないゆえの勘違いと笑われても構わなかった。だって絶対、運命で、ビビッときたのはホントで、このときの衝撃は私にしか