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2024年7月4日の日記
7月。小学生のころは7月になったらもう半分夏休み突入みたいな感覚だったから、どうにも浮ついていたのを思い出す。
今日、今夏一発目のセミの鳴き声を観測した。本当はもう少し前から鳴いていたのかもしれないが、いつもイヤホンをしているからか聴こえなかった。コンクリートジャングルではセミの鳴き声を拾うのにも一苦労だ。
さらに昨日、セミの幼虫がコンクリートの上をヨチヨチ歩いていて、おじさんがそれを人の往来がない土の上に移動してあげている光景を見た。おじさんはコンクリート上を頼りなくうごめく幼虫にしばらく見とれていた。その気持ち、わかる。セミは腐るほど見るけど、幼虫ってなんかあんまり見かけないしレアな感じするよな。CICADA2024ばりに。
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昔住んでたマンションの1階にちっさな公園(というか土が敷き詰められてるだけの庭)があって、夏になったら数少ない木をセミが奪い合っていた。生きているセミの幼虫を初めて見たときの、なんだかいけないものを見てしまった感覚もまだ覚えている。セミの幼虫に寄生するキノコ(冬虫夏草)を図鑑で見た時は震え上がった。昔はセミを手づかみで触れたものだが今はとても…。
コンクリートで舗装される道が増えて、地面に出られることなく生涯を終えるセミの幼虫もいるという。セミの幼虫にとっての地面は、私たちにとっての空。あまりに遠い。
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