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《哀愁酒場》僕の尊敬する学生アルバイトの話

《いつだって暮らしに笑顔を》
こんばんは。店長の田中です。
今回は《哀愁酒場》ということで普段は恥ずかしくて言えないことをお話しようと思います。
誰の何に役立つ話ではなく、僕はこういう人が好きですというお話です。

◆ある学生の話の前に

小売業の店長をして7年目。
店長になってからも多くの学生のアルバイトを採用し、一緒に働いてきました。
本当にみんな真面目に働くし、自分にできることを精一杯やってくれて、助かってます。
そしてちゃんと巣立っていく。

僕にできることは彼ら彼女を応援し、
ちゃんと社会人になる前の訓練をさせてあげること。

お金をもらって勉強できる最高の環境を用意するのとです。

学生だからといって何かを制限することもしません。お客様から見れば1人の従業員。
そういう厳しさも伝えることの1つ。


僕は学生に対しての思い入れは一際強い気がします。自分で言うのもなんですが。

それは僕の学生時代に遡ります。
今日の話は僕の話ではないので手短に。

僕が大学生の時に長くやっていたのはドラッグストアのバイトでした。2年半くらいか。
就職と同時に辞めました。
でも、環境も人も大好きでした。
楽しかった。
やれることは何でもやりました。

それにはとあるエピソードがあります。

僕が大学2年生の時。

スペインに半年留学するということで、
当時の店長に半年もいないんで辞めます。
そう伝えたんです。
もちろん僕は辞めたつもりでした。

留学から帰国後、おみやげを持って挨拶に行くと
店長は変わってました。

新しい店長に挨拶すると、前の店長に頼まれて
僕の籍が残っているとのことでした。
僕次第ではまた働けるということ。
そんなことありますか?
そもそも辞めたくて辞めてなかった僕は復帰して、新入社員として入社する2日前まで働かせてもらいました。

この返せない恩を僕は自分が店長になった今、
少しづつ返しているだけなんです。


店長になり過去にあった大学生との思い出の話はこちら↓↓↓↓

◆ある学生の話


僕の職場に1人の大学生の女の子がいます。
この子の気づき、気遣いがとても素敵なので紹介したいと思います。

僕は彼女から改めて大事なことを勉強させてもらいました。

ある日。
彼女が勤務中に僕のところにきました。

どうやら女子トイレの流れが弱いらしい。
何とかできませんか?と聞かれ、
僕は故障かな?と聞いてしまいました。

違和感=故障

安易な考えですね。恥ずかしい。

彼女はこう答えます。
流れが悪いと詰まる可能性が高くなるし、
何より詰まってしまったトイレに入るお客様が不快に思うと思います。

故障?と聞いた僕が悪かった。ごめんなさい。
そんなこと考えますか?
どういうアンテナをはったらそこに行き着くのか。感心するばかりです。


僕はトイレはいつも綺麗にするのが当たり前ということで、清掃のパートさんの業務以外にも閉店してから学生アルバイトさんに毎日清掃してもらってます。

でも流れの強弱まで考えなかったなぁ。
その先に何が起きそうか想像してなかったなぁ。

しかも僕は閉店後に確認するねと言い、
手帳に〇〇さん、女子トイレ流れ弱い、確認とメモした付箋を貼りそのまま数週間忘れてました。

僕は定期的に手帳の過去を遡り、
忘れてることはないかを見るようにしています。

ある日その付箋が目にとまります。

ヤベェ忘れてた。

さっそく彼女に声をかけて、謝罪。
忘れてましたごめんなさい。

ということで、
YouTubeでトイレの型番から水量を調整する方法の動画を見つけて、彼女と2人で作業しました。
水流を増やすことができました。
作業が終わった時の彼女はめちゃくちゃ笑顔でした。

実はそれまでトイレの詰まりはなかったんです。

でも作業したのは、僕が忘れてたバツの悪さと、
彼女の提案が嬉しかったから。

彼女はよく業務の改善案を出してくれます。
基本そのまま彼女にやってもらいます。
目の付け所がが素敵。


彼女に聞いてみたことがあります。
何故僕にいろいろ提案してくれるのか。

田中さんなら話を聞くだけじゃなくて、
やっていいよって言ってくれるから。
話を流さないから。

なるほど。
信用って塵が積もるんだな。
みんなそれぞれの価値観で値踏みをしているんだな。
こりゃ気が抜けない。

また1つ勉強になりました。

僕は学生だからと言って遠慮も制限もしません。

学校のこと、就職活動のこと、将来のこと、仕事のこと、相談には150%でのっています。
この姿勢は間違ってなかったかな。

僕は学生ウケがいいんです。
これは自慢です。
いいか悪いかはわかりません。

でも、みんな社会人になってそれぞれ自分で納得いくような人生を送って欲しいと思います。
そうできるように応援しないといけません。

それは大人の仕事です。

これからも応援をやめず、
店長でいる限りは、未来の若者の助けになろうと思います。


学生のみんなへ

いつも大人に教えてくれてありがとう。
これからも応援しています。



以上、店長の田中でした。


みなさんがいつも笑顔でいられますように。




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