スヌープ

東京からベルリンに移住してきた。 毎日だらだら暮らしているところ。 自己紹介はこちら:…

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東京からベルリンに移住してきた。 毎日だらだら暮らしているところ。 自己紹介はこちら:https://note.com/michi365/n/n6a1f9a389d9c

最近の記事

謎なベルリンの画廊の話

散歩の途中で気になる画廊がありました。ショーウィンドウにはムキムキ裸男性のポスターとそれ以外の雑多なモノが置かれ、一見何を扱っているのかよくわかりません。にぎわっている様子もありませんが、ベルリンの画廊なんてどこも閑古鳥が鳴いているので、まぁ普通かなという感じです。 何度か通りかかることがありましたが、店に入るきっかけもなく、そのままになっていました。そのうち気にするほどのこともなくなっていったのですが、ある日店の前を通りかかったら絵葉書がたくさん置いてあるのがちらっと見え

    • 非公式バンクシー展@ベルリン

      ストリートアートで有名なバンクシー展に行って来ました。(バンクシーを知らない方は、ウィキペディアの解説をどうぞ。)元々2月末までだったのですが、チケットが高いので迷っているうちに終わってしまいました。が、会期が延長され続けて今や6月半ばまでやっているということなので、とりあえず行きました。閉店しない閉店セールみたいなやり口です。 このバンクシー展について予習したところ、チケットが週末22ユーロ、平日20ユーロとかなり高く、また展示されている作品のうち、どれがオリジナルでどれ

      • ドイツ語でノンバイナリーを表現したい時の人称代名詞

        英語圏の映画やドラマを見ていると、ここ数年でノンバイナリーの登場が急増していることに気づきます。ノンバイナリーとは、自分の性別を決めないことです。女でも男でもないカテゴリーです。有名な例では、台湾のデジタル相オードリー・タン氏がノンバイナリーです。 ドイツでも、書類を書く時には大抵性別欄が設けられているのですが、女と男に続く3つ目のオプションとして、最近は「divers」が選べるものもあります。ただそこは書類によっても異なるようで、例えばビザ申請書類では従来通り男女しか選べ

        • 前世紀の終わりごろアパートを探した時の思い出

          ベルリンでさんざん家探しに苦労しましたが、そういえば昔も同じことをしていたなと過去の話を思い出しました。前世紀の終わりごろ、ドイツ語圏の別の街で一人暮らしをしていた時のことです。 その時はネット黎明期を過ぎたくらいのタイミングで、家庭にインターネットはまだ普及していませんでした。日本の大学のコンピューター講座で「メールの書き方・送り方」みたいな技術(?)を半年かけて習うくらいの時代でした。稀に出現する携帯電話を持っている人とか、すかした奴とおもって見てました。今思えばそれも

        謎なベルリンの画廊の話

          ベルリンで29ユーロチケットが導入されること

          ベルリンのABゾーンに29ユーロチケットが導入されるニュースをラジオで聞きました。ドイツ全国を回れるチケット(Deutschlandticket)の49ユーロより安く、なかなかお得です。 細かい説明はこちらにあります。 ただ、契約に1年間の縛りがあるそうです。49ユーロチケットのほうは1か月だけ乗ってキャンセルも可能なので、移動が多い月にピンポイントで買うことができました。29ユーロチケットのほうは、そういう使い方ができませんね。残念ながら観光客も使えません。 リンク先の

          ベルリンで29ユーロチケットが導入されること

          非居住者によるiDeCo継続の話

          (文末に追記あり) ドイツに移住するにあたり、コツコツかけ金を払って利益を出してきたiDeCoとおさらばするのは心が痛む出来事でした。が、よく調べたら任意で継続可能だったので、今も続けています。NISAは住民票を抜くと続けられないのでそこが違います。今回は、iDeCo継続にあたって調べたことを簡単にまとめてみました。 海外在住者のNISAについては以下の日経新聞の記事がわかりやすいです。住民票を抜かない海外転勤の方などは一時休眠するなどして、なんとか続けられそうですね。 -

          非居住者によるiDeCo継続の話

          ベルリンが家不足なことについての考察

          ベルリンの家探しが大変だというのは色々なところで見聞きします。実際にどうなのか現地で住居探しにトライしてみたところ、私も苦労しました。そこで、なんでそんなに物件が不足しているのか、私なりに考えてみました。 (2024年5月9日追記あり) 真面目な不動産屋さんと話をする機会があったのですが、ベルリンが住居不足な理由はかなり複合的です。 コロナで役所の稼働率が下がり、新たな建物の建築許可申請の処理が滞った。その余波がまだ続いている。(今ベルリンでは公務員不足も深刻化しているの

          ベルリンが家不足なことについての考察

          移住時の確定申告(ドイツと日本)

          移住にあたっては、税金も頭が痛くなるテーマでした。 私が調べた限り、ドイツに住む非居住者の場合は、日本で(準)確定申告をし、更にその年の日本での収入もドイツに届け出て、ドイツでも確定申告をする必要があります。例えば、3月31日まで日本での収入があり、4月1日にドイツに移住したとすると、1月から3月までの日本の収入と4月以降のドイツで発生した収入を合算してドイツに確定申告をしないといけないのです。 その話をドイツの税理士から初めて聞いた時はうっそやろ、ドイツふざけんなと思いま

          移住時の確定申告(ドイツと日本)

          海外移住時に日本の携帯番号を維持したい問題

          ベルリンに来るとわかって悩んだのが、携帯電話のことです。日本の番号がなくなってしまうのは困りますが、かと言って携帯電話の契約も月々2,000円から3,000円くらいはしていましたから、それを2回線維持するのも高くつきます。 色々調べたら楽天モバイルだと、外国でも2GB使えて、日本の番号を維持できて、日本への通話はドイツからでも独自アプリ(Rakuten Link)を通したインターネット通話であれば無料ということが判明しました。0120番号にも普通にかけられます。それでいて基

          海外移住時に日本の携帯番号を維持したい問題

          GNTM (Germany's Next Top Model) のハイディ・クルムの話

          最近トップモデルのハイディ・クルムによるモデルオーディション番組「Germany's Next Top Model」(略してGNTM)のシーズン19が始まりました。2006年から19年間続いているわけで、ハイディすごいです。今50歳のハイディが30歳くらいで始めた番組ですよ。私はこれが見たいがために、テレビを買ってしまいました。ハイビジョンのアップでもハイディの美しさは輝くばかりです。シミやシワなんて見当たりません。 「XX's Next Top Model」シリーズは、タ

          GNTM (Germany's Next Top Model) のハイディ・クルムの話

          Wikipediaの英語記事を投稿すること(存命人物の伝記編)

          人に頼まれてWikipediaの英語記事を作って投稿するという経験をしました。記事が公開されるまでには至らなかったのですが、再現性が高そうなヒントが得られたので、備忘録程度のことを記しておきます。 今回は、ベルリンで知り合った人に、自分についてのドイツ語のウィキペディア記事(伝記)を英語版にもアップしたいと相談されました。ドイツ語を英語に直せばいいだけだと思ったら、英語の記事の受け入れ基準が非常にきびしかったという話です。 元々私は、既にドイツ語のウィキペディア基準をクリ

          Wikipediaの英語記事を投稿すること(存命人物の伝記編)

          包丁の思い出

          前に住んでいたアパートには家具だけではなく台所用品もそろっていたのですが、その中にイケアの包丁がありました。なかなかインパクトがある包丁で、プラスチックの柄がべろべろにはがれてべたべたでした。もはや資源の再利用くらいにしか使い道がないのではと思いましたが、私のものではないのでそのままにしておきました。 私のメイン包丁は30年前に浅草の合羽橋で1万円くらいで買ったもので、ずっと使い続けて今も現役です。確か買う時に店の人に少々高くてもずっと使える包丁がほしいみたいなことを言った

          包丁の思い出

          ドイツの家探しに必要な書類(個人情報だだもれうんざり編)

          ベルリンで家探しをする際には、内見の前に様々な書類を求められます。一般的には以下のようなものです。 - 給与明細(過去3か月分) - 履歴書 - 銀行口座の残高証明書 - 雇用契約書 - 個人の信用情報(Schufa) - 現在の賃貸契約で、家賃支払いの遅延や踏み倒しがなかったことを証明する大家からの一筆 見ず知らずの人になんでこんな個人情報をさらさないといけないのかと思いますが、嫌がるとスタート地点に立つ前に家探し競争から脱落します。我々はベルリンに来て間もないのに、夫の

          ドイツの家探しに必要な書類(個人情報だだもれうんざり編)

          デジタル時代のアナログコミュニケーション in Berlin

          私もいっぱしの現代人なので、スマホを所有し、ラインやWhatsAppでのやりとりを日常的に行っています。が、時代遅れな文通もしています。紙ベースのコミュニケーションは、ひと手間ふた手間余計にかかりますが、0と1から成る閉じられたデジタルコミュニケーションにはない別の面白さがあります。想定外のハプニングが起きたり、手紙を中継してくれる人々のさりげない気遣いが伝わってきたり、いろいろ楽しいです。 というようなことを考えていたら、面白いサイトを見つけました。Notes of Be

          デジタル時代のアナログコミュニケーション in Berlin

          ベルリンの家探しでつまずいたこと(Wunderflats編)

          ベルリンの家探しでは、民泊系賃貸物件仲介ポータルサイト、Wunderflatsにかなり失望しました。ここではその感想(恨み節)をまとめました。 ベルリンに来てからの家探しでは当初、Wunderflatsのみを使っていました。Wunderflatsは民泊系物件メインなので長期賃貸物件は扱っていないようですが、当面は、1年くらい住めるところがあればいいやと思ったのです。サイトは、直観的なデザインで使いやすいです。家賃も、暖房光熱費などがこみこみなので毎月の家賃が明確だし、大家と

          ベルリンの家探しでつまずいたこと(Wunderflats編)

          直火式エスプレッソメーカーのすすめ

          我が家では、コーヒーメーカーは使わず、直火式エスプレッソメーカーを使っています。「エスプレッソメーカー」と大層な名前がついていますが、要はただの鍋です。内蔵されたざるに入ったコーヒー粉を煮出してコーヒーができる仕組みになっています。 ウィキペディアによると直火式エスプレッソメーカーは、アルフォンゾ・ビアレッティ氏が1933年から売り出し、のちに息子が特許を取得したそうです。この発明により、エスプレッソが家庭内でも気軽に飲めるようになりました。それまでのエスプレッソは、店で大

          直火式エスプレッソメーカーのすすめ