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Labocine7月号「TRASH/TREASURE」にて『鏡の森』配信中

Labocine7月号「TRASH/TREASURE」にて『鏡の森』配信中です。ダナ・ハラウェイ、スラヴォイ・ジジェクやジェーン・ベネットらによるゴミ、腐敗、崩壊の哲学をきっかけに、コンポスト・シネマを考える特集号です。https://www.labocine.com/issues/trashtreasure

『鏡の森』は映像インスタレーションとして構想したものの、ひとまずシングルチャンネルバージョンとしてまとめた、未完の映像です。コンポスト・シネマとは言い得て妙な、樹海で過ごした1年を、さらに数年かけて、今まさに発酵させている最中、考え事にはぴったりな映画かもしれません。

概要:屑、破片、廃棄物、ジャンク、ポイ捨て、ゴミをどうすれば良いのか?汚染された地球上での生活を、どのように再構築すればよいのだろうか。エコフェミニストの理論家であるダナ・ハラウェイの"human-as-humus"という考え方は、私たちが踏みしめる大地や土と人間が、同じ語源を共有していることを思い出させてくれる。ハラウェイが主張するように「私たちはポストヒューマンではなくコンポストである」。コンポスト・シネマはどのようにしてゴミを宝の山に変えるのか?哲学者のスラヴォイ・ジジェクは、アストラ・テイラーの『Examined Life』で都市の埋立地を視察し「エコロジー」から原始的で牧歌的な意味合いを取り除く必要性を説いている。ジジェクやハラウェイ、そしてジェーン・ベネットなどのエコクリティックな人々は、気候変動という緊急事態の中で、ゴミ、腐敗、崩壊を再認識するよう促している。このフィルムコレクションは、いわゆる「死んだ物質」の生命力を認識し、自然/文化について知っていることを再処理することを私たちに迫る。(キュレーター:Jamie Uy)

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