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シーナさんの作品を読もう

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シーナさんの本を読もう④『さらば国分寺書店のオババ』

シーナさんの本を読もう④『さらば国分寺書店のオババ』

どうも、草村です

この本はシーナさんのエッセイストとしてのデビュー作である。若い頃ということもあって、なんだかすごく血気盛んだ。国分寺書店のオババの話がメインなのかと思いきや、主に制服関係者(公務員)などへの怒りをぶちまけているが、その勢いが凄まじくて面白い。
嵐山光三郎さんによる解説ページを見てみると、シーナさんのあの独特の文体には「昭和軽薄体」という名前があるそうだ。これはシーナさん自らがつ

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シーナさんの本を読もう③『わしらはあやしい探検隊』

シーナさんの本を読もう③『わしらはあやしい探検隊』

どうも、草村です

シーナさんの作品、本来ならこれをもっと最初の方に読むべきだったかナ?なんて思ったが、まア、細けえことは気にしない!!因みに『わしらはあやしい探検隊』は『哀愁の街に霧が降るのだ』の一応続きとして書かれていたらしい。『哀愁の街に』もまだ読んでないので順番がグチャグチャである。だが、何はともあれ楽しく読めたのでヨシ!

この本では離れ小島でのゆかいな仲間達とのキャンプ生活の様子が描か

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シーナさんの作品を読もう②『旅先のオバケ』

シーナさんの作品を読もう②『旅先のオバケ』

どうも、草村です

シーナさんの本をたくさん読みたい!と思った私はブックオフで面白そうだと思ったシーナさんの本をかたっぱしから買い漁っていたのだが、そのうちで今回はタイトルに惹かれて『旅先のオバケ』を読んだ。タイトルの通り、シーナさんが色んなところに冒険に行った時に体験したオカルト的エピソードを中心としたエッセイ集だ。よくある怪談話のように大袈裟な語り口ではなく、オカルト的エピソードは淡々と語られ

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シーナさんの作品を読もう①『砂の海』

シーナさんの作品を読もう①『砂の海』

どうも、草村です

先日、母に勧められて「本の雑誌」というシロモノを買った。

この雑誌はまあまあ昔からあって有名なようだが、私は初めて聞いたもんで、「本の雑誌?なんて捻りのないネーミングセンスなのだ」などと些か驚いた。
だが、パラパラと読んでみるとなかなかに興味をそそられる内容である。そんな中にあったのが、シーナさんのエッセイのページだ。私の母はその昔、シーナさんの追っかけをしていた程の大ファン

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