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新卒経理補助の仕事〜3年間まるっと〜

こんにちは。クリエイターの花森あこです。
自分が就活をした時、調べている職種の具体的な業務内容についての情報が、もう少しあればなと漠然と感じていました。そこで、今回は経理事務補助の業務内容例を紹介したいと思います。

新卒3年間経理事務補助を務めていました。
化学業界の上場子会社で、規模としては150人前後の中小企業です。

企業によって異なる点も多々あると思いますが、出来る限り参考に近づけるよう紹介していきます。

支払担当の主な業務

・支払伝票処理 チェック作業
仕入先より届いた請求書をもとに営業が支払伝票を回してくる為確認をする。支払伝票には買掛金や運賃などの科目が記載されているため、どの部署で発生した費用か、また経費なら課税の有無を確認する。

・合算処理 計算、書き作業とTELが中心
支払伝票の中で同じ仕入先のものは合算したり、相殺(先方の仕入れがある時)は電話で金額の照合を行い、支払額を確定させる。

・ネットバンキング 入力作業
整理した支払伝票をもとに、インターネットの振込システムで仕入先ごとに振り込み口座・支払額を設定。指定日に口座から引き落とされるよう入力する。PCに向かってひたすら金額を打ち込む作業。

・手形発行
これは企業によって行わない所や作業が効率化されているかもしれないが、支払手形を作成する。手形帳に金額を印字し社名や支払日をハンコで押していく作業で、事務作業だが正確な成果物が問われる。内容間違いがないかチェックをする。

・収入印紙押印と郵送
先述の手形に印紙計器という機械で収入印紙のスタンプを押す(お金のやりとりに必要)。その後手形を仕入れ先1社ずつ封筒に入れて郵送。

支払いは以上のように,事務作業を中心とし,かつプレッシャーが適度にある業務です。
もちろん一人で完結はせず上司が確認下さります。TEL照合の時は、他社の経理の方々との繋がりを感じられ、一緒に経理経験を共有できた感じがしました。

やりがい:1ヶ月の支払300件位が終わった時の達成感
好きだった作業:合算処理するとき、膨大な伝票をすっきり整理できて気持ちよかった。
大変だったこと:急なスケジュール変更があっても期日に間に合うよう頭で考えて働きかける必要があること+他部署の人に伝票を書くよう急かすことが心苦しかった
身についたこと:請求書の読み方や支払日、期日という考え方が身についた。

入金担当の主な業務

・入金処理 入力作業・書き作業
売上は支払と反対で、得意先から振り込まれてくる入金を管理する仕事です。ネットバンキングへの入金額を会社の売掛金残高と照らし合わせ,会計システム(PC)に入力する。

・受取手形、小切手の管理
郵送で届く手形や小切手を銀行で現金化する。

・営業への報告 入力作業・考察
入金額が憶測と異なっていた場合の理由を分析し、営業に伝えます。頭で考えたり参考書類を複合して考えることが求められています。

・監査法人対応 折衝業務
売掛金の管理について他社経理と確認する書類を発送、監査法人からの問合せに答えるなど対人で行います。

・締と請求書発行 折衝業務
入金業務のキモでもある締作業。締日(企業により多岐に設定されている)15、20、25、月末ごとにこちらから請求する請求書を作り,発送していく。

以上の様に、入金では自社売掛金に対してしっかり把握できているかが求められると感じました。システマチックにやるだけの業務があまり少なく、自分の頭で考えたり、ずれの内容を探したりと入金や売掛金に対して全部把握できていることが大切ではないかと思います。
また支払以上に他部署との連携が大切で、一人で完結する作業というよりかは、周りと知識を出し合って進めていけばスムーズにこなしていける業務だと感じます。

やりがい:
監査対応では質疑応答の準備をし、入金を深く理解できている実感を持てた
好きだった作業:売掛金を「売り」と呼ぶなど経理っぽい用語で会話できること(笑)
大変だったこと:入金入力がずれていたりすると他部署にも先方にも迷惑がかかる。
支払は上司がチェックすることで気づいてもらえるかもしれないが、入金は一個人のミスだと気づかれず後々大きな問題に繋がりかねない恐れがある。
身についたこと:請求書の”締め”は企業ならではの考えなので貴重な知識が身についた
売掛金台帳、総勘定元帳というような簿記で習う帳票に日常的に触れることができた。

その他、来客応対や書類整理などの庶務をこやしていました。また、何年かキャリアを積めば小口現金管理や、子会社の支払入金管理、決算の申告書作成も任せてもらえるようでした。

また補助ではない総合職の業務となると工場の原価計算や固定資産税の申告書作成、法人税計算など高度な業務を任せられていました。経理の醍醐味はよりそのような専門領域にこそあると思うので、チャンスがあれば挑戦できればベストです。

経理は、きっちりしているのが大切なので企業でも多少お堅い立ち位置ですが、間違いなく専門的なスキルがつくし転職では活かせます。
代わりの効かない重要人物になれる上、どの部署とも一定の関わりがあり企業活動を俯瞰して見ることができる

長くなりましたが読んでいただき誠にありがとうございます。
次回は経験を踏まえデキる社会人像について考えていきたいと思います。

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