清水 成喜

作業療法士(OT) 勉強したことや臨床での気づきを発信していきたいと思います。

清水 成喜

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最近の記事

足部からの促通

今回は足部の安定に着目してみる。 足底筋膜 足底筋膜は小趾側にも走行している。 青く示されているには小趾外転筋である。 この筋は第5中足骨に付着。 もう一つ外果から回って走行し第5中足骨に付着する筋がある。 短腓骨筋である。 この青く示された筋は長腓骨筋である。 下腿の外側機構で外果の後方から通ってくる長腓骨筋と短腓骨筋は小趾と母趾の中足骨に停止し足底と下肢をつなぐ大きな役割を果たしている。

    • 上衣の更衣

      今日は上衣について書いていきたいと思います。 上衣の更衣 毎日行っているにもかかわらず努力的に動作を行い時間を要し衣類が乱れていても 気づくことができないというのが脳卒中後の片麻痺患者さんには多い。 そのような場合には衣服の着脱を行うために必要な要素を学習できていないと言うことが考えられる。 衣服の着脱に関し、衣服からの触圧情報を受けているまさにその身体部位が抜け出て行こうとする皮膚と身体の自律的な協調運動を学習していくことが重要である。 片麻痺患者さんの衣服着脱の

      • 感覚脱失について

        感覚障害とはなんだ⁉️ 患者さんは感覚が脱失しているから運動ができない。そんなイメージはないでしょうか? 今回はそんな疑問に対して考えてみたいと思います。 感覚障害を脊髄損傷と脳血管障害の2つで考えてみたいと思います。 この2つの疾患の感覚障害。どちらも同じ感覚障害と捉えていいのだろうか? 答えは❌です。 なぜなのでしょうか? 識別感覚のような意識にのぼる感覚は皮質に情報を届けるが、痛み刺激は別の場所に行きます。 それはどこか? 中脳水道灰白質 脳幹網様体で

        • 視床のVPM核と顔面の体性感覚について

          今日も新たな気づきがありましたので書いてもいこうと思います。 まずは視床について触れていきます。視床というと感覚。というイメージが強いと思います。 視床とは・・・ 視床は、嗅覚を除き、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳皮質へ中継する重要な機能をつかさどっている。 嗅覚以外。 やっぱり感覚なんですね。 視床は神経核の集まりなのでざっとこのように分かれています。 今回はこの紫色で示されたVPM核について触れていきたいと思います。 視床VPM核 VPM核は何

        足部からの促通

          中脳について

          こんにちは。今日は新しい気づきがありましたので中脳について書いていこうと思います。 中脳は脳幹の1つ・・・ですよね。 生命の維持、意識、呼吸、循環、など重要な役割を担っています。 中でも中脳は視覚、聴覚、眼球運動に大きく関与しています。 その他にも重要な機能がありますが今回はこの視覚、聴覚、眼球運動について書いていこうと思います。 この🔴で示した部分はなんだと思いますか? ・・・・・そう中脳の上丘といわれる部分です。 この上丘は何をしているか!?・・・・というと。

          中脳について

          上腕三頭筋

          どうもこんにちは。 前回に引き続き二関節筋である上腕三頭筋について書いてみたいと思います。 上腕三頭筋・・・・ 名前の通り筋肉が3つついてますよ。 というのがすぐにわかりますね。 でも3つの起始部はそれぞれ違うし当然役割もそれぞれにあるはずだと思われます。 上腕三頭筋は長頭、外側頭、内側頭と呼ばれます。 起始部 ①長頭: 関節下結節 ②外側頭: 上腕骨体の後面 ③内側頭: 橈骨神経溝の下 停止 尺骨肘頭

          上腕三頭筋

          上腕二頭筋について

          どうもこんにちは。久しぶりに投稿をしてみます。 今回は筋肉について書いてみたいと思います。 上腕二頭筋についてです。 なぜ上腕二頭筋は二頭筋なのでしょうか? 2つある理由があるはずですよね? 起始部がそれぞれ違っているのと。 呼び名が長頭と短頭と分かれています。 長頭:肩甲骨の関節上結節 短頭:烏口突起 停止:橈骨粗面 短頭 長頭 ん!? 長頭・・・・・何か変ではないでしょうか? 途中で終わっているように見える。

          上腕二頭筋について

          脳卒中(6)

          どうもこんにちは。作業療法士のzi-yangです。 今日は片麻痺患者さんの転倒の方向について書いていこうと思います。 片麻痺患者さんの転倒のパターンはいくつあると思いますか? 7つあるそうです。 ①継ぎ足型 ②引っかかり型 ③膝折れ型 ④麻痺側流型 ⑤屈曲型 ⑥逆戻り型 ⑦失調型 転倒の方向、パターンの割合は次のようになっています。 麻痺側前方(55.6%) 麻痺側後方(22.2%) 非麻痺側(8.3%) 麻痺側側方(5.6%) 後方(5.6%) あらゆる方向(2.8%)

          脳卒中(5)

          どうもこんにちは。作業療法士のzi-yangです。 今日は飲酒と喫煙の関連性についてへ書いていきたいと思います。 くも膜下出血は男女いずれにおいても飲酒率、喫煙率が顕著に高く、発症の危険因子であることが示唆されている。 喫煙率はくも膜下出血、脳梗塞、脳出血の順に高い。 脳梗塞では、喫煙率は心原性脳梗塞、アテローム性脳塞栓、ラクナ梗塞において高く、動脈硬化と関連する病態において喫煙が関与している可能性が高い。 また脳梗塞女性患者ではアルコールを少量から中等量摂取している

          脳卒中(4)

          どうもこんにちは。作業療法士のzi-yangです。 前回は男性ではラクナ梗塞、アテローム血栓性脳塞栓が夏に多く、女性は心原性脳梗塞が冬に多いと言うお話でした。 今回は発症の時間と曜日について触れていきたいと思います。 脳血管障害の発症時間は虚血性、出血性ともに。 朝6時から8時 夕方の18時ごろにピークがあるとされています。 発症曜日は月曜日か、週末が多いとされ 特に男性は月曜日に出血性脳血管障害の多発が目立つとされています。 女性は金

          脳卒中(3)

          どうもこんにちは。作業療法士のzi-yangです。 今日も脳卒中について書いていこうと思います。 前回はおおまかな脳梗塞、脳出血の発症時期について触れたと思います。 脳梗塞は夏に多い。という話だったと思います。 では今回は男女の差について触れていきたいと思います。 男性では全脳卒中、ラクナ梗塞、アテローム血栓性梗塞は、夏に多いとされているそうです。 女性は全脳卒中、心原性脳梗塞は冬に多いそうです。 気温上昇による脱水や冬の低温などの気温日内格差

          脳卒中(2)

          どうもこんにちは。作業療法士のzi-yang です。 今日も脳卒中について書いていきます。 脳梗塞においてもいろいろな臨床病型分類がある。 アテローム血栓>ラクナ梗塞>心原性脳塞栓。この順で発生率が高いです。 重度の麻痺が生じるのは心原性脳塞栓>アテローム血栓>ラクナ梗塞の順である。 脳出血は、高血圧性出血>くも膜下出血>脳動脈奇形の順である。 『脳血栓の起きやすい時期』 脳血栓が起きやすい時期はいつだと思いますか? 春だと思いますか? 夏だと思いますか?

          脳卒中(1)

          どうもこんにちは。作業療法士のzi-yangです。 今日は脳卒中について書こうと思います。 その前に2020年におけるに日本の死因について触れたいと思います。 数年前でいえば悪性新生物(癌)  心疾患 肺炎 脳卒中 このイメージであった。 しかし2020年の日本の死因は悪性新生物(癌)  心疾患 老衰 脳卒中だそうです。 3位の老衰には少し意外です。 元に戻りますが脳卒中の死因は4位で肺炎よりも多いと言うことになります。 脳卒中は総称です

          作業とは

          どうもこんにちは。作業療法士のzi-yangです。勉強して気になったことを発信していきます。 今日は作業について書いていこうと思います。 Wikipedia(参照)  作業 (さぎょう、英語: occupation) とは、日々の生活で行われ、名付けられている一群の活動と課題であり、個人と文化によって価値と意味があたえられたものである。 日本作業療法士協会の定義(作業療法士協会参照)  作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉