穷且益坚ーー幸せ探しは痛い、妥協をしない幸せ探しはもっと痛い
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【穷且益坚】
ピンイン:qióng qiě yì jiān
意味:置かれた境遇が辛ければ辛い程、より強い意志を持つこと。
『幸せ探しは痛い、妥協をしない幸せ探しはもっと痛い』
「幸せを掴みたい」とよく考えたりしているけれど、ぶっちゃけ「幸せ」とは何なのかについて、実は良く分かっていなかったりする。
楽しそうに人生を謳歌している人達を見て
「いいなぁ」
「私もああいう生活をしてみたいなぁ」
なんて羨ましがって、いざ見よう見まねで再現したとしても、しっくりこなかったりする。
そこで、そもそも最初から「自分にとっての幸せ」をしっかり知っていなかったことに気付く。
迷走。
あれこれと試してみるも、「なんか合わない……」の連続。
意外と痛いものだ、「やっぱり違った」と悟った瞬間というのは。
ザクッと切りつけられるようなダメージではなくて、サクッとくるような、モヤモヤと食い込むような、そんな痛み。
ここじゃない。
これじゃない。
「幸せ探しの地図」なんかがあったら、私の地図はきっと×印で埋め尽くされているのだろう。
馬鹿みたいだなぁ。
ここで諦めて、妥協して適当な快感で気を逸らすことも出来たのに、心の奥底ではやはり「本当の幸せ」を求めていて。
そしてうずく古傷から顔を背けるように、また様々な刺激で生活を満たし、その中から探し物を見つけ出そうと必死になる。
サクッサクッ。
今回も空回りだった。
サクッサクッ。
また失敗に終わった。
痛む回数が増えるにつれて、かつて脳内で思い込んでいた「理想な幸せ」の形がどんどん崩壊していく。
彫刻のように、「サクッサクッ」と音がする度に削られていく。
そして、とうとうある日ーー
「ああ。見つけた」
ぼんやりとしていた「幸せ」の輪郭が磨かれて、明確になっていたのに気付く。
本当に欲しかったものがすっかり具体化されていたのだ。
自分にぴったり合った形が浮かび上がっている。
そして、どこで、どうやってそれを掴めば良いのかというのも。
それは当初想定していたものより、ずっと小さくて地味で目立たない「幸せ」。
それでも、ちゃんと「私だけの幸せ」。
幸せ探しは痛い。
妥協をしない幸せ探しは、もっと痛い。
大がかりに遠回りして、涙を流して、傷を負って。
そうまでして求めるべきものだったのか?
分からない。
でもそれぐらい価値のあるものだと、私は信じている。
世界でたった一つの、「私だけの幸せ」なのだから。
📚何をもって幸せなのかは、結局人それぞれ、自分次第
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