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そうだ!ステージに上がろうの話

<おじさんDX Vol 98>


私の経験談になります。

昇進したスタッフ

 とある人事で昇進したスタッフがいます。しかし、彼は喜ばしく思っていません。彼の考えている事になんとなく勘付いていた私は、話をしてみたのです。

「評価されるのは嬉しいのですが、責任が重くなるのはちょっと...」
「昇進すると仕事内容が変わってしまって、仕事に集中出来ない」

こんな事を書くと語弊が、あるかも知れません。


彼の置かれる立場は、プレイングマネージャーです。

彼:「もっと、プレイヤーとして仕事を突き詰めたい

 上司である私から見ても、彼の成績は優秀です。周囲にも気配りが利きますし、アンテナも常に張ってます。そんな彼ですから昇進するのは、至極当然と思える事なのですが、会社は、彼の想いを理解していません。

断れば彼のキャリアにも影響が、考えられたのです。



こんな時どうしてますか。

1,昇進は喜ばしい事だからと、無理にでも受け入れさせる。
2,本人の気持ちを優先して今回は見送る。
3,ステージに引張り上げるイメージで、受け入れてもらう。


私が選択したのは、3番です。


誰もが昇進したい訳ではない。

 私の狭い範囲で見てきた光景では、「昇進したい!したい!」という人程、昇進していません。仮に昇進出来たとしても、その後がトホホな事もあります。

どうも彼は、昇進について誤解しているようです。私は、彼にこう言いました。

私:「役職になっても、仕事内容は殆ど変わらない」
私:「むしろ、君の行なっている事に役職が、追いついただけだよ」

 実際に彼の行なっている仕事内容は、すでにプレイングマネージャーです。

突き詰めたいなら、存分に突き詰めるよう話をしました。人は誰しも変わる事を恐れます。しかし、無意識の内に変わっている事もあるのです。

昇進してから学ばせるのではなく、先のキャリアを考えて「すでに学んでもらう」のです。



同じことでも、負担感を少なくさせるのは、マネージャーの仕事ではないでしょうか。


勿論彼は、昇進を受け入れてくれました。

そんな おじさんの話でした。





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