【働き方】給与だけでは語れない裏事情
<おじさんDX Vol 599>
とある企業の人事担当者との会話になります。
その企業は、社内の年齢人口分布図に例えるなら、中間層が圧倒的に少ないのです。
社員の平均年齢は、45歳と高くもなく低くもなくと言ったところなのですが、これにはカラクリがあって、ここ数年若手を積極的に採用しているとのことでした。
✅定着率の悪さ
定着率は、様々な指標がありますが、入社後3年以内の離職率はここ5年で40%にも上っているのです。
採用しては退職の繰り返しで5年後には、更に平均年齢が上がる可能性があります。そこで企業は、採用強化しているのですが、定着しない…。
こうした状態を私は「底に穴の開いたバケツ状態」と揶揄しています。
ちなみに平均年齢が向上すると何が深刻なのかは、定年制度があり、能力があってもサラリーマンである以上、会社から離れる人員が一定程度発生するのです。
ある時期、ある年代に年齢人口分布が偏っていると、構成人員が圧縮されていくのですから、未来を見て採用活動に積極的になるのです。
聞けば5年程度の勤務でやっと1人前に成長するらしく、ぽっかり穴の開いた中間層に負担が押し付けられているそうです。
✅給与額を多少高くしても…。
少子化によりこの先も若手の人口が少なくなります。
各企業は、人材確保の為に、更に競争をします。
それは、福利厚生を含めた給与額の増額だけではなく、勤務体系の優遇や働きやすい環境を整えていくのです。
資金力のある大企業には出来ても、これが中小企業となると厳しい。人手に頼らないとしても、ある程度の人手は必要なのです。
担い手を確保するため、各種条件を向上させたとしても、定着しないのは何故だろうと考えていくと、給与額の高さだけでは語れない事情があるのです。
✅アンマッチング
良かれと思った給与の高さですが、いざ入社してみると違和感があるようなのです。
もちろん給与が高いというコトは、それだけ激務である可能性もあります。会社は収益を確保しなければいけませんから、おのずとハードルが高い設定にならざるを得ないのです。
これが入社してきたヒトとのギャップだったりすると...。
採用の際は、そのあたりの事情もきちんと説明していかないと、短期間で離職をするケースが多くなりがちです。
人手が少ないからと来るもの拒まず状態では、相性の良いヒトと巡り合う可能性は偶然を頼るしかありません。安易な採用は、採用して退職の繰り返しになるような退職サイクルを作り出しているのと同様です。
自社との相性が良いヒトを探すのは容易でないかも知れませんが、上手く採用活動を行いたいものです。
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