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ある日突然2

<おじさんDX Vol 31>

本日も笑えない話しです。
※一部フィクションとなりますが、内容はグダグダです。

✅休日明けに出社すると...

とある店舗での話です。

✅『昨日は久しぶりの休みだったなぁ~』
✅『休み明けは、仕事に行くのが億劫だな...』


こんな思いは誰しも経験した事があると思います。



私が、いつも通り出社すると、職場に誰も来ていなかったのです。

いつもなら副店長が早く来ているのに...めずらしいな...


私も出社は、早い部類でしたので、大して気にしていませんでした。

✅副店長も、疲れているのかな?
✅始業時間まで、まだ時間もあるしな...と

呑気にそう思っていたのです。


大急ぎで1人で開店準備をしていたところ、それでもスタッフは、誰も来ていません。

いつもなら朝礼をする時間です。

✅あれ?今日は、店休日だったかな?
✅シフトを確認すると、今日は10名

✅そんな訳は...ないよな...
✅事故でもあったのか?

なんて、思っていた私..。

いまから思えばスタッフ全員が、事故に巻き込まれるなんて、可能性は、限りなく低いのです。


それにしてもこのままでは開店出来ません。

私は、店長に連絡をします。

✅『誰も...出社して来ていないのですが...』と

店長は、いつも開店時間には出社していなく、大体11時とか昼前に出社して来るのです。

そしていつの間にか帰っている....。


✅副店長が業務の中心人物

ですから大半の業務は、副店長が行っていました。


穏やかで、黙々と仕事をする副店長は、朝早く出社して夜は誰よりも遅く帰っていました。

私もそんな副店長を手伝っていましたから、先輩社員よりも運営のシステムを学ぶ機会も多く色々教えて頂きました。


ある日副店長と残業を一緒にしている際に私は、こう聞いたことがあります。

✅「副店長は、いつも朝から早く夜まで遅く働いていますが、店長はどうして、あんなに早く帰っちゃうのですか?」
✅「副店長は、不満がないのですか?」


その返答が、不満がない訳ではないけど...

✅『店長って、管理者でしょ』
✅『管理者は残業手当がつかないし』
✅『労働時間は裁量権があるからね...』
✅『実績さえ残せば、時間通りに働かなくてもいいんだよ』


『へぇ~そうなんだ』


私から見れば、店長が仕事をしない穴埋めを副店長が一生懸命に埋めている
だけに見えたのです。


✅事件は前日に起きていた

話しを戻して、昨日私が仕事を休みの日に職場で事件が起こっていたのです。

本社から、
✅『副店長の残業代が多く 経費削減しなさい』と...
✅『店長の管理が悪いのでは?』と...
✅『残業が必要な場合、店長が率先しなさい!』と...

残業代とは言っても、副店長は実際にかなりのサービス残業をしており、体調よりも人件費の高騰が心配だったようです。


そんな指摘をされた店長...
急に機嫌が悪くなり、副店長に怒りをぶちまけたのです。

✅『お前(副店長の事)のおかげで、本社に怒られた』
✅『仕事が遅くて出来ないから早出とか残業するんだろ』
✅『能力が無いクセに、残業代もらうなんて無能な奴がやることだ!』
✅『残業をしないと給料が安いから、わざと残業するんだろ』
✅『おかげで俺まで(金にならない)残業をしないといけなくなった!』
✅『どうせお前みたいな中年、どこも就職できないよな!』
✅『前から思っていたけど、嫌だったら、辞めてくれていいんだよ!』

周囲のスタッフの話しでは、副店長は、延々と店長に叱責をされても黙って受けていたそうです。

怒りを吐き出すだけ吐き出した店長は、『気分が悪いから、俺はもう帰る!』と帰っていったとの事でした。


店長が帰ったあと...副店長は、事務所で声にならない状態で泣き崩れます。

様子を心配したスタッフに副店長は、

✅『ゴメンな...』
✅『俺みたいな無能が居たら、皆も苦労するよな...』
✅『辞めろと言われても、生活もあるし...』
✅『でも、悔しいよ...』
✅『一生懸命頑張ったのにな...』

あまりにも酷い。


副店長は人格まで否定され、自尊心も打ち砕かれたのです。


当日の営業終了後、出社スタッフ全員で副店長と話しをします。

すると...
すると...

スタッフの1名が、

実は、私も会社と店長に嫌気が差して『辞めようと思っていたのです』と鞄に入れていた退職届を持って来たのです。

さらに...
さらに...
実は私も...
あれ?実は私も...と

その場に居た9名中5名が、退職をしようと考えていたのです。

そんな事が、前日にあったと聞きました。


✅混乱の当日

そして混乱の当日を迎えるのです。

店長は、私から連絡を受けて怒りの表情で職場に来ます。

このままでは開店できません。


本社に緊急事態発生という事で連絡を入れ、その日は営業しない事になりました。

やがて、本社の社員も来て店長に事情を聴きますが、店長は、昨日の件を自覚していません。

✅『いったい、どうなっているんだ!』

と周囲の物に当たる始末...。


店長が、副店長に連絡をしようと...したところ...副店長から電話が来ました。

その電話の内容が、

✅『店長のご希望通り、昨日限りで辞めたとの事!』
✅『退職届は、デスクの中にあります!』


「それと、他のスタッフは、私に同調した訳ではなく、自分達の意志で個別に退職を決めたとの事ですので、各自に対応してください!」


✅『長い間、こんな無能な中年と一緒に仕事をして頂き』
✅『大変お疲れ様でした!』

と、一方的に続けて、終了...。


呆然と立ち尽くす店長...。


追い込むように、当日出勤予定のスタッフが、続々と職場に来ます。

そうして本社社員のいる前で

店長に
✅『私は、こんな店長の元で働けないので辞めます!』
✅『こんな人を店長にした会社には未来が見えません』
✅『有給消化しますので、本日出勤が最後です』

1人来て、2人来て...と、店舗に12名在籍していたスタッフで残ったのは、店長、私、他1名...。


その場に居た私も

✅『これじゃぁ~営業できないですね!』

とニッコリ笑って伝えると...



『今日は、もう営業しないから、帰っていいよ...』とガックリ肩を落とした本社社員と店長。


その後 この店舗は数日間休業の後、他の店舗から人員を異動して対応しましたが、程なく会社は倒産したのです。




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