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小売業で嬉しい事とは❓

<おじさんDX Vol 296>

小売業をしていて「お客様に本当に喜んで頂けたのか」と思う事があるのですが、口頭で言われるよりも実に嬉しい事があります。

私が販売しているモノやサービスは、生活必需品ではありませんので、購入しなくても生活するコトは可能です。ただし、少しは「楽しさ」をお客様にご提供出来ているのかな?なんて思う事もあります。


✅買って良かったと思われたい

売上や利益の為とは言え、お客様に不要なモノまで購入させたくないと思っています。損か得かという話ではなく、信用の問題なのです。

中には「お客様が欲しい!」と思われていても、そこは販売のプロなのですから、お客様にとって最善と思われる提案をするのが、接客販売に関わる人としての礼儀です。

以前の記事で触れましたが、売らない事もあります。

仮にご予算が足りない場合等は「もう少し待ちましょう」と言う事もあります。

これは褒められた事ではありませんが、そのお客様に必要と思えば、少々の値引きまでして、お客様に最善と思われる商品を販売した事もありますし、そこまで必要ないと思えば、価格の低い商品を販売することもあります😁

購入後、商品をご使用になるのは、お客様ですから、その見極めにはかなり神経を使います。高額なモノやサービスを販売して、自分達だけが喜ぶのは、販売員として違和感があります。


✅商品に愛着がある

お客様には「これが良いですよ」とセレクトし販売した商品には、愛着があります。

あの商品をお客様に販売したが、愛用されているかな?

なんて思うのです。

販売してお客様とのご縁は、終わりではありませんから、時折ご来店いただいた際には、商品に不具合がないか等を必ず確認するようにしています。

その昔...

とある企業の製品を購入したのですが、製品というのは定期的にモデルチェンジをします。


新製品を販売したいその担当営業は、こう言ったのです。

「そろそろ故障も多くなる時期ですし、買替ませんか」
「古くなっていますし、新製品はいいですよ」

当時、最高の性能だった、とある商品。技術進歩により10年どころか3年も経てば大昔...。購入当時は、色々高性能だったのも、今や普及レベルです。

私としては、それこそ不具合もなく愛用していたのですが、販売員としては、定期的に買替をしてもらった方が、儲かりますよね😅

この経験から

「販売する商品に愛着は必要」

と思ったのです。


「修理するなんて...」と言われるコトもありますが、修理すれば十分動くのに...捨てるなんて勿体ない。

その昔、おっちゃんが言っていた事です。

使い捨て文化。

新製品が発売されれば、企業も販売店も消費者も一方向へ向かいがちですが、それで良いのでしょうか。


こうした活動をしている企業もあります。

魂を再び込めるかのようなエンジニアに、実にカッコイイと思った私です😊

「質実剛健」

現代では、忘れ去られているような気がしています。


✅嬉しかった事

長年ご利用頂いているお客様は、販売した商品をご愛用頂いています。今では、少々古くなっていますが、現役です。

むしろ昨今では、希少性も出てオークション等では「当時価格よりも高い」なんてこともあります。価値は、流通価格だけで判断は出来ませんが、一定の指標になります。

「この商品を購入して、買替ようと思えなくなった」
「あの時、高かったけど購入してよかったよ」

20年も経過して、日ごろの扱いや手入れが良いのでしょう。新品同様に燦然と輝くその商品を見て「愛されているな」と思ったのです。


お客様と共に20年以上...こんな嬉しい事はありません。

販売員は、商品をただ売るだけではありません。


そこには、その商品への想いも乗せて販売しています。


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