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【海外移住生活】メキシコ人との同居生活ー実践編ー

おはようございます。ダイゼン(@daizennnn)です。
今回は11月に書いた記事の追記版、実践編ということで。
前回の記事はこちら。

前回は海外の人と住むときのカルチャーショックやギャップについて書いていきました。
今回は実践編で、具体的にカルチャーショックやギャップに対する齟齬を解消するために、何をしているのかを書いていきたいと思います。


コミュニケーションの量こそが解決法だった

まず、本題を進めるにあたって、最も大事なことが「意思疎通」「コミュニケーション」だと思います。
これはどんな形のパートナーであっても重要かなとは思いますが、私たちが一番大事にしていることです。
ハイコンテクストな日本とどちらかというとハイコンテクストのメキシコ、やはり齟齬を解消するには、コミュニケーションをどれだけ取るか、です。

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参考:【図解】コレ1枚でわかるハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化


ハイコンテクスト文化の私をわかってもらう、そして相手のことを理解するうえで大切にしていることです。具体的な方法を以下で解説していきます。

🗣情報の明確化

目に見えないコンテクストは存在するし、そこは口に出さなくても同じコンテクストに生きていればわかることはあります。

しかし、わからないことが2つあります。
ひとつが口に出していなくて、コンテクストを共有していないこと。
つまり、同居人がいない場面で発生したことについて。

もうひとつがハイコンテクスト独自のコンテクスト。

例えば、「資料確認してね」の意味は「確認して、理解してね」という意味が内包されています。
ある文化圏ではただ単に確認する=存在を確認 になることもあるので、そこをしっかり言語化しないといけないということです。

上記の状態に陥ったときに感じたのは「二人の情報・コンテクストが明確になっていない」ということ。
そこでそれを解消するために実践していることを共有していきます。

1. 日本語を教える傍ら、考えを理解してもらう
スペイン語自体は私が話すことができるし、4年間住んでいることもあり、メキシコで感じるギャップは頭の中で言語化はしています。
しかし、同居人にとっては日本人とおそらく付き合ったことはないだろうし、日本に行ったことがない、そのため私が発する言葉や行動に違和感を感じることがあったそうです。
彼の中で、もやもやしていたことが「わたしが100%感情を表現できていない」こと。

ちょっと話はずれますが、言語ごとに感情や文化の踏襲があると私はかんがえています。
スペイン語を話す自分は楽観的、単純、明快そんなイメージで使っています。
英語を話す自分は「賢くみられたい」と意識が働きます。

日本語を話す自分は…と思い返すと、確かにスペイン語を話す自分、英語を話す自分と違う感情で話しているんだなと気づきました。
ただ私の使っている言語を理解したい、表面的に言語を学びたい意識よりも、「文化・考え方」がどうなっているのかを、言語をツールにして知りたいという意欲らしいです。

私がスペイン語で感情を100%表現する代わりに、彼が日本語を理解して、少しでもわたしのことを理解したいと言っていました。

ここまでは自分の例ではありますが、国際パートナーだと、相手の言語を理解することが相手の考えを、説明を必要とせずとも理解が深まるのかなと思います。


2. ホワイトボードを活用する 
ここでは口に出していない情報を共有します。そのツールとしてアナログですがホワイトボードを使います。
下の写真が使っているホワイトボード。汚いのはほっといてください。(笑)

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🛒購入品
いくら使ったのか、週末に二人で折半しているので、平日に支払ったものをホワイトボードに書き出していきます。
見える化をすることで、払った払ってないという(しょうもない)けんかをなくすことができます。

🍚食事メニュー
 ここは3で解説しますが、ざっくりいうと、毎日食べるものを共有します。
これによって、買い物のときに何を買わないといけないのか、また相手が作るものを知ることで食べ物かぶりを防ぎます。


3. 明確な役割分担
とにかくなんでも「はっきりさせておく」ことが一番重要です。
「誰かが○○しているから、わたしはしなくていい」そんな雰囲気を作りたくないのが2人の考えです。
住み始めたころ、そんな雰囲気になってしまって、最初は感謝をしていたものの、いつのまにか「まぁいいか」という気持ちになってしまいました。
コロナウイルスで在宅勤務になった兼ね合いで、私も家でご飯をつくるようになってから、そこをはっきり決めようということになりました。
そこで明確に役割分担をしていることをあげてみます。

・朝ごはんと昼ご飯の担当
 朝ごはん作ったら、昼ご飯は相手がつくる。次の日は朝ごはんは作らない昼ご 飯は自分がつくるようにシフト制にしています。
作らかなったときは、代わりに洗い物をすることにしています。
・掃除場所の担当
・重たい荷物を運ぶ

以上のことをすることでわりと日々の無駄な問題やケンカはなくなりました。
今後、導入していきたいことはNotion(私が完全ドはまりしているので)を使って、食事メニューや購入品の管理をしていきたいと考えています。目指したいところはノンバーバルコミュニケーションではありませんが、無駄な会話は減らして、もう少し有益な会話をしたいので。(というとかなり合理主義者だと言われそうですが)


トライアンドエラーの繰り返し

もう一つがやっぱりどうしてもギャップが発生してしまいます。
いくら情報を共有しても、分かり合えないことはたくさんあるし、自分たちも知らないことはあります。
そこをどうやって解消するのか。方法は結構単純だったりします。

1. いやなことや不満は常に共有(共有したことを自分でも徹底していく)
とにかく嫌だ、変えてほしいんだよねと言ってみる。

私がどうしても我慢できないことが「時間通りにうまくいかない」こと。
ルーティン人間でもあるので、お昼の時間は絶対この時間~という風にしたい自分と、メキシコ人はわりと時間にざっくり。ざっくりすぎてイライラしてしまうので、その不満をそのままぶつけます。
そのため、時間にはきっちりするようにはしています。

余談:わたしがいつも言われてしまうことは、食洗台に食べ物カスを捨てずに残していること。ただ単に触りたくないんで。(笑)

2. ケンカは思いっきり、だけど秒で解決を図る(引きずらない)
ほとんどわたしがケンカの発端にはなってしまい、口で言い負かせてしまう部分はありますが、無責任ではありますが、すぐに謝るようにします。(笑)

強制的ですが、「ごめん」と言って、悪かった部分と次は○○しないと自分の意思を共有して、仲直りしたい旨を伝えて、秒で解決を試みます。

何回か放置したことありますが、作業に手がつかなかったり、頭が働かなくなってしまうタチなので、秒で解決します。
状況的に厳しい場合は、1時間ほど距離を置きます。(話さない、同じ空間にいないなど)
基本的にはその日にあったケンカはその日のうちに解決する。お互い、考えてしまうと寝れない性格でもあるので、もやもやはその日のうちに解決です。


3. とにかく試してみる
生活するうえで「困ったな」「改善しないとな」と思う場面ってたくさんあります。

例えば、電気代。高い月だと、どうしたら下げることができるのかを考えていきます。
「コンセントを抜いてみよう」などと、一回実践していきます。

わたしは生活の中でMVP(実用最小限の製品)を実践してると考えています。
今もずっと生活に溶け込んでいるものはMVPを経て、日々の生活に定着したものです。
問題だ、困難だと感じたものは常にMVPを適用し、「とにかく試してみる」。
試したうえで、よかったと思えるものは使えるプロダクト・サービスととして機能していきます。

最近試したMVPはトイレットペーパー
(現状)12個入りの紙を買っていましたが、どうも消費量が早い。
(課題)わたしのジョブは「交換することがめんどう」だった。

(やること)別のメーカーのトイレットペーパーを試すことにしました。
  購入したものはロールのボリュームが多そうなもの。

(検証)改善後、ロールの持ちは改善したものの、ロールのボリュームがありすぎて、そもそもペーパーホルダーに入らないという事態に。

(結果)そのため、このMVPは失敗。今は他のメーカーを試しています。

こういったスケールの小さいものから試すことを行います。
そしてお互いがいいなと思うものを採用していくんです。


おわりに

今回自分たちの問題解決方法を言語化することで、自分の習慣の振り返りにもなりました。
パートナー通しの関係って言語化しにくい部分でもあるので、わたしが書いたことが他の人に適用するとは保証できませんが、ある程度効果はあるのかな、と思います。

言語圏、国をまたいだインターナショナルなカップルの話、ではなく、育った文化圏が違うから、齟齬が発生すると考えています。

わたしは25年間日本に住んでいました。突然メキシコの考えを学べと言われても元々の習慣や考え方があるので難しいことは明白です。
方や同居人は20数年間メキシコに住んでいて、今もメキシコに住んでいる。いきなり日本人的なわたしの考えを押し付けて「やれ」というのは酷です。

いくら海外旅行たくさんしているわたしでさえも無理です。


そこでわたしたちが見出した解決法が正解とは言えないと思いますが、ある程度自分たちの間に生まれたギャップを埋めるためにベターな方法です。

人それぞれいろいろな方法があると思うので、いろいろな人のギャップの埋め方を知っていければと思います。それでは。

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