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アンソニー・ミンゲラ監督『イングリッシュ・ペイシェント』壮大なラブストーリー



<作品情報>

1930~40年代の戦時下を舞台に、2つの大陸にまたがって繰り広げられる愛の物語を壮大なスケールで描いた人間ドラマ。ブッカー賞を受賞したマイケル・オンダーチェの小説「イギリス人の患者」を原作に、アンソニー・ミンゲラが監督・脚本を手がけた。1944年、イタリア。砂漠の飛行機事故で全身に火傷を負い、記憶を失った男が野戦病院に担ぎ込まれた。その男アルマシーは徐々に記憶を取り戻し、看護師ハナに断片的な思い出を語り始める。ハンガリーの伯爵家に生まれた冒険家の彼は、アフリカのサハラ砂漠で地図製作に没頭していた。1938年、アルマシーはイギリスから来た人妻キャサリンと激しい恋に落ちるが……。アルマシーを「シンドラーのリスト」のレイフ・ファインズ、キャサリンを「ミッション:インポッシブル」のクリスティン・スコット・トーマス、ハナを「ポンヌフの恋人」のジュリエット・ビノシュが演じた。第69回アカデミー賞で作品賞を含む9部門を受賞。

1996年製作/162分/G/アメリカ
原題:The English Patient
配給:松竹富士
劇場公開日:1997年4月26日

https://eiga.com/movie/42503/

<作品評価>

55点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆

<短評>

おいしい水
スケールの壮大さは認めますが、「はぁ…だから何なんすか…」としか思えなかったです。
全てが淡々と薄味で進んでいくのがつまらないんですよね。美しいシーンもあるがいかんせん薄味すぎて印象に残りません。
ジュリエット・ビノシュのキャラクターの必要性が分からなかったです。いてもいなくても変わらなくない?
流し見する分には退屈しないが、後に何も残りません。彼らがなぜそんなに惹かれあったのかもよく分からないので感情移入もできません。
ウィレム・デフォーはよかったです。セクシーでかっこええ。好きです。

吉原
多くて、何故これが作品賞なのかと思ったけど、後半にかけての盛り上がりが凄くて段々と評価が上がっていきました。
この年の他のノミネートが「ファーゴ」「ザ・エージェント」「秘密と嘘」「シャイン」ってことを考えると意外と妥当なのかもしれません。一般ウケだったら確実に「シャイン」だったろうけど…
ジュリエット・ビノシュとナヴィーン・アンドリュースのカップリングが凄く良かったです。人力フライングで高いところにある絵を鑑賞するシーンとか、キップが爆弾処理をしている現場まで駆けつけるシーンは一生忘れないと思います。全体を通してみると観て良かったなと思える映画だったと思います。前半はもっと削って130分くらいにして欲しかったけど…

<おわりに>

 壮大さはいいのですが、少し長すぎますかね。アカデミー作品賞ならではのスケールの大きさが見ものです。

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