自己責任?思い上がんな。責任なんてものが個人に負えるわけねぇ。
自己責任…。この"自己責任"って言葉がきらいだ。
たいていこの自己責任って言葉、人を責めるときに使われると思うんよ。これを言われるとどうもこわばる感じがする。
今日はこの、"自己責任"ってなんやねん?ってことを書いてみたい。
自己責任ってなに??
特に引っかかりもなく、広く世の中で使われるようになったこの、自己責任って言葉。
どんな時に使われる言葉だろう?
・子供の時勉強しなかったから、今貧乏なんだよ。
・テストの点が悪いのは、ゲームばっかりやってたからだろ。
・あのときあんなことしたから、今こんなに苦労してるんじゃない?
だ・か・ら、自己責任だね。
かんじわるいわ〜。
まぁつまり簡単に言うと、こういうこと。
自己責任とは、おまえが悪いってこと
今のこの望まれない結果があるのは、あの時に、○○○しなかったおまえが悪いんだ。
これが自己責任ってやつだ。
もうちょっと詳しく言うと、
自己責任とは、おまえが選択したんだから、結果の責任はおまえが負えってこと
あのとき○○○する選択肢もあったはず。それをしなかった。しないって選択をした。だから、その選択をした結果の責任はおまえにある。
つまり、おまえが悪い。
これが自己責任の正体。
一見それっぽく見える。そんな気がする。だからこそ、多くの人を苦しめる。
なにはともあれ大事なことがある。
自己責任を持ち出す人は、ただただおまえが悪いと責めたいだけ
そう。責めたいだけなんよ。
責めたい理由はいろいろ。自分は悪くない!って言いたい、バカにしたい、傷つけたい、マウントの一種、ネタにして騒ぎたいなどなど。
決して、相手のことを思って言われはしない、。
ただ責めたいがために、自己責任っていう一見まともそうな皮をかぶっているだけなんよ。
まともそうなだけで、まともじゃない。だってさ。
責任なんてものが、1人に負えるわけない
自己責任なんていってるけど、お前が悪いなんていってるけど、本当にお前だけが悪いなんてことは絶対にない。
お前が◯◯◯したから、○○○しなかったから、✕✕✕になったんだ!!
いやいや…そんなわけない。
物事ってのは、いろんな要素がからまってて、背景があって、偶然があって、とんでもなく複雑なんよ。
それを人ひとりのせいって…思い上がり、過大評価もはなはだしいんよ。つまり、
責任はなんてものは1人に負えるわけない。だって物事は、世界は複雑だから。
ってこと。
例えば、部下がとんでもないミスをやらかしたとする。
ぜーーーんぶ、部下が悪い!!!
そんなわけない。
部下に仕事を教えた人、採用した人事、もしかしたら知ってて知らない振りしてたかもしれない同僚、それを促進しちゃうようなシステム。
かるーく考えてもこんなにある。そして実際はもっと複雑。子育てした親や、家族を取り巻く環境、社会的背景なんかも挙がってくる。
もしかしたらその日台風なんかが近づいてきていて、低気圧で頭が痛かったのかも…。そしたら天候にも責任がある...?
そう…。
責任なんてものは、とても個人に負えるものじゃないんよ。だって物事は、世界は、こんなにも複雑なんだから。
ここまでくると、いかに自己責任って概念がおかしいことなのかわかってくる。
自己責任を持ち出す人は、本当は複雑な世界を切り取り単純にして、お前だけが悪いという人
むちゃくちゃしとる。
こんなにも複雑なものを、切り取りに切り取って、お前だけが悪い!自己責任!って言ってるんだから。
でも故意に言ってくる人だけじゃなくて、本当にそう思って、信じて、言ってくる人もいる。
「お前の責任だ!自己責任だろ!お前がわるい!」
って。
もし、本当に、「おまえの責任だ!」って言える相手がいるとしたら、それはもう全知全能の神以外ない。
だからもし、そう言われたら誇っていい。あなたは神だと言われてるようなものなのだから。
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