「夢を諦めた瞬間」を覚えていますか
世の中に「夢を諦めた瞬間」をはっきり覚えている人はどれぐらいいるんだろうか。
多分、僕は覚えていない人の方が多いと思う。
多くの人の夢はなんとなく、いつの間にか消えていくのだ。
そして、そういう人は何かをやり残したようなバツの悪い感情を抱えて生きていくことになる。僕のように。
ケガをして生きがいだったスポーツを諦めた。
起業に失敗して負債を背負った。
どうしても入りたかった会社の選考で落とされた。
音楽でプロの道を目指したけど、日の目を見なかった。
そんな話を聞くと辛いだろうなと思うと同時に、少し羨ましく思う自分がいる。
彼らは確固たる夢を持って何かに挑戦し、挫折した。
そんな風に「何かに死ぬ気で挑戦する」って、中々できることじゃない。
そして、彼らは夢に敗れた後も挑戦するバイタリティを失わない。
そういう人達は、往々にして別のことに挑戦しても結果を出すものである。
自分はどうだろうか。
映像を作りたいという夢を持った時期もあったけど、それに死ぬ気で挑んだかと聞かれると少し自信がない。
第一志望の会社に落ちた時も1日で立ち直った。
いつも小綺麗に何かをこなして、そこそこの結果を出す。
大失敗も大成功もそこにはない。
なんともつまらない男である。
僕はきっと、真剣に何かに挑むことが怖いのだ。
そうすると、自分の限界を知ってしまう。
自分が何者にもなれないことを自覚してしまう。
だから、"習慣化"という言葉に逃げてルーティン的な努力しかできないのだ。
「夢を諦めた瞬間」の感情を知るために、何かに死ぬ気で挑戦する。
そのことが、今の自分には必要なんだと思う。
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