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僕はチビでブスだからファッションが好きなのかもしれない

僕は服が好きだ。
多分、それはこの先も変わらないと思う。

最初にファッションに興味を持ったきっかけは、多分ダサいと思われたくなかったから。
まあ、詰まるところモテたかったというのが一番だ。

僕はイケメンじゃないし、背も低い。
何なら高校生ぐらいの時は相当太っていた。
そんな自分がイヤで、ファッション誌を腐るほど読んだ。

今アラサーの僕が中高生の頃は美容師が古着をミックスしたファッション、いわゆるサロン系がめちゃくちゃ流行っていた。
雑誌に載ってる美容師の人たちはみんなイケメンかつオシャレで、カッコ良かった。

もちろん彼らの真似をして髪型を変えて服を買っても、僕がイケメンになることも背が伸びることもない。
それでも、ファッションを知ることは楽しかった。
差し色、レイヤード、Aライン、Vライン…雑誌に載っている言葉を覚えるに連れて、自分が彼らに近づいているような気がした。

大学に入る時、社会人になった時。
節目節目で、周囲に垢抜けた人たちが現れた。
けど、彼らとの会話も服が好きなおかげで困らなかった気がする。

いつの間にか、僕にとってのファッションは女子にモテるためのものではなく自分が好きなものに変わっていた。
自分が楽しいから好きな服を着るし、趣味の合う人と話ができるからファッションが好きなのだ。

一時期、ネットでイケメンがダサい服を着ている画像と非イケメンが高い服を着ている比較画像をよく見かけた。

僕は、あの画像ほどアホらしいものはこの世にないと思う。高いもの=オシャレという価値観がナンセンスだし、何故異なる容姿の人を比べるのかも理解できない。
あの場合、比べるなら同じルックスの人でやらないと意味がないんじゃないだろうか。

ファッションは、別にイケメンを追い抜くためのものじゃない。

なんなら、僕は自分がチビでブスだからこそファッションが楽しいんだとさえ思う。

似合うものが少ないからこそハマると嬉しいし、良いアイテムを見つけた自分のセンスと行動力を褒めたくなる。
着るもの何でも似合ってしまったら、それこそつまらない。

僕は服が好きだ。
多分、それはこの先も変わらない。

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