最強にモテない男の話
どうも。
切実にモテたい男oilです。
モテない人には、それなりに理由があります。
カッコよくない、身なりに気を使っていない、仕事ができない、お金を貯められない、相手の話を聞かない…
これ、僕も大体当てはまるんですよ。だから僕もモテないんです。
しかし、僕が昔勤めていた会社の同期には僕を凌駕するモテない奴がいました。
彼の何がすごいか。
それは、"最強に性格が悪い"ことです。
ある日、僕はN君から「伝えたいことがある」と言われて職場近くのサイゼリアに呼び出されました。
そこでN君に言われたのが以下の台詞。
『oilっちさ、俺より目立つのやめてくんない?』
???
僕の頭をクエスチョンマークが支配した。
これだけ頭が?で埋め尽くされるのは映画館でエヴァQを観た時以来でした。
『職場でoilっちだけが可愛がられてるのおかしいと思うんだよね。
どんな技使ってるのか知らないけどさ』
いやいやいや。
僕はどちらかというと年上ウケが悪いタイプだ。
当時の職場には若手という若手は僕とN君しかいなかった。
だから、比較で僕の方がなんとなく優先度が高くなっていただけだろう。
誓っていうが、僕は別に仕事ができる方ではない。
ただ、最低限のことだけはやってきた。
N君は最低限のこともやってなかったので、そこで順列が決まっただけだろう。自業自得だ。
僕は包み隠さずその思いを伝えた。
しかし、N君は納得してくれなかった。
「今仕事の話じゃないじゃん!ちゃんと俺の話聞いてる?」
そういえばコイツは人の話を全く聞かない奴だった。
都合の良い時に飯だけ奢らせてくる後輩の女の子の相談をされた時も、彼が片思いしていたスタジオ受付の女の子の首回りにゴリゴリのキスマークがあった時も、僕と先輩がどれだけ「あの子はやめた方がいい」って言っても聞かなかった。
その後、僕は転職しN君と同じ職場を去った。
それから、しばらく連絡を取り合うこともなかった。
しかし年末、突然N君から連絡がきた。
男女なら『香水』の歌詞みたいなシチュエーションだが、あいにくN君も僕も三十路のオッサンである。
彼からの3年ぶりのLINEの内容こうだった。
『oilっち久しぶりー!元気?
俺、結婚することになっちゃった。結婚式やるから来てよ!』
ここで一つの方程式が生まれた。
最強にモテないと思っていたN君>結婚できていない僕
つまり、記事タイトルの『最強にモテない男』は僕だったのです。
伏線回収。
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