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なぜ地上波で乱発される洋画はあんなに面白いのか

普段映画館にはあまり行かないのに、地上波で洋画が放送されているとついつい観てしまう。
そんな人、案外多いんじゃないだろうか。

そして、『地上波で流れる洋画って毎回ほぼ同じじゃん!』と思っている人も多いと思う。私もその一人である。

で、『地上波で観る洋画って毎回ほぼ同じだけど面白いよね!』っていう人もたくさんいるはず。そう、僕もそうなんです。

例えば、『アルマゲドン』でブルース・ウィルス演じるハリーが自分の娘を含めた全人類を守るために犠牲になるシーンは何度観ても泣けるし。

『インディペンデンス・デイ』で酔っ払いジジイがエイリアンの宇宙船に突っ込んでいくシーンだって何回観ても興奮できるのである。

余談ですが、小さい頃に地上波で観た映画は時々吹替で観たくなるって人多そうですよね。

ちなみに、『アルマゲドン』はキー局ゴールデンタイムで過去8回、『インディペンデンス・デイ』は10回放送されている。とんでもない擦られ方だ。
つまりブルース・ウィリスは8回死んでいるし、酔っ払いジジイは10回特攻しているのである。
しかし、それでも我々は彼らの行動に心揺さぶられるのだ。

ちなみに、地上波放送が多そうな他の洋画についても調べてみた。
クリスマス映画の代表作『ホーム・アローン』は13回、続編である『ホーム・アローン2』は12回放送されている。
ちなみに、本作の地上波初放送は1994年の冬。
つまり、2023年現在までの約28年半で25回放送されているのだ。

これは、我々が年に約1度マコーレー・カルキンと遭遇しているということに他ならない。
年に1回は泥棒コンビが子供にボコられるのを目撃する機会があるということである。そう考えると結構恐ろしくない?

しかしながら、上記に列挙した映画はどれもそこそこの視聴率を獲る。
つまり、一定層毎回観ている人間がいるということだ…僕と同じように。

この事実を鑑みた時、やっぱりベタな映画って強いんだなと思う。
『アルマゲドン』『インディペンデンス・デイ』も科学的な整合性は皆無のおバカ映画で、批評家の評価は散々なもの。
でも、エンタメとしては見応え抜群で、事実日本でも大ヒットしている。
やっぱり、物語の根底に家族との絆が描かれているのが良いんでしょうね。
『ホーム・アローン』だってあんな都合の良い物語は現実にはあり得ないんだけどなんか観ちゃうし、やっぱり家族がテーマになっていますよね。

テレビって、映画館よりも幅広い層の人が観ている。
映画館は行かないといけないけど、テレビは全盛期と比べると減ってきたとはいえ大体の家庭にはある訳で。
そうなってくると、テレビ局もなるべく多くの人が共感、感動できるであろう映画を放送したがる。
だからこそ、地上波で擦られ続ける映画は名作が多いのかもしれない。

ちなみに、来たる2023年の3月17日には『アルマゲドン』が再び地上波で放送される予定(ゴールデンタイムでの放送は10年振り9回目)。
さあ、みんなで固唾を飲みながらブルース・ウィルス9回目の死を見守って泣こうではありませんか。

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