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『高潔の士』 (Mensch)

それは、相手が誰であろうと、自分の行為を誰に知られようと、公明正大で、親切で、裏表がない人物を指します。

様々な企業の行動規範を拝見していると、「顧客視点」や「社会貢献」など世間体のよい言葉をよく見かけます。しかしながら、その言葉とは裏腹に、自組織のルールや自分の立場を優先して物事を進める(相手に押し付ける)ケースがあることも事実だと思います。

自分たちが良ければ(+法を犯していなければ)何をしてもいいと言う訳ではありません。私は判断・行動をする際、自分は「高潔の士」たる者と言えるかを一つの基準にしています。

それでは「高潔の士」は、どの様な行動を取るのか。アメリカン・エクスプレス・ビジネスのコラムニストで、プレゼンテーション・スキル・トレーニングの専門家であるBruna Martinuzzi氏がまとめているので紹介します。

①常に正直に行動する。
②不当に扱われても礼儀正しく接する。
③過去に果たせなかった約束を果たす。
④自分にとって全然得にならない人も助ける。
⑤物事が上手くいかない時に、誰かを責めず、「何を学べるか」を問う。
⑥自分以上に優秀な人を雇い、成長の機会を与える。
⑦人の邪魔をしない。人の心配事を即座にはねつけない。慌ててアドバイスを与えない。話題を変えない。他の人に花を持たせる。
⑧何を引き受けても、周りに害を及ぼさない。
⑨他の人のアイデアを即座に攻撃しない。
⑩自分の知識、経験、ベストプラクティス(最良事例)を、他の人と共有する。
⑪善意を大切にする。
⑫他人を慌てて評価しない。

<参考>
How to Be a Mensch in Business (by Bruna Martinuzzi)
https://lnkd.in/f9ENR6X

<格言>
受け取る時と同じように、機嫌よく、素早く、躊躇うことなく与えるべきだ。なぜなら、手元を離れない利益には品位がないから。
-セネカ(古代ローマの哲学者)

We should give as we would receive, cheerfully, quickly, and without hesitation; for there is no grace in a benefit that sticks to the fingers. —Seneca

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