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終われなかった・終われた・終わらない・君は完璧で究極のアイドル?~ライフリング4・アイドルマスターからBiSH・YOASOBIへ~

はじめに

本文は特定のグループや個人・企業を批評する物ではなく、私いち個人の最近の気持ちの整理程度の雑記である事、ご理解ください。

①終われなかったアイドル

アイドル・アーティスト・バンド・声優。良い始まり方をした物でも、
空中分解・突然の引退・メンバーチェンジ・急逝など、終わりが気持ちよく終わる事ができるか・できないか様々だと思います。

ライフル・イズ・ビューティフル」というマンガ原作アニメ作品発の声優ユニット「ライフリング4」という物がありました。

本ユニットは声優のMachicoさん(小倉ひかり役)・熊田茜音さん(渋沢泉水役)・南 早紀さん(姪浜エリカ役)・八巻アンナさん(五十嵐雪緒役)の4名からなる、他コンテンツでも散見される言ってしまえば3/4人はアイマス出演者ベースの手堅い人選のユニットでした。

当初、このユニットは、2020年5月6日に予定されていたラストライブをもって活動終了となる予定でした。
しかし、当時はコロナ第1波直撃のゴールデンウィーク。延期とするか終了とするか。
1クールアニメ作品放送終了後のコンテンツで、客足としても少し厳しい物が有った為、いつになるか分からない延期宣言をするよりはスパっと活動終了宣言は客観的に見ても自然な流れでした。

メンバー・楽曲・パフォーマンスはとても素晴らしく、アニメも手堅い出来であったし、4コマ漫画からの1クールアニメのメディアミックスなのでむしろ十数曲リリースし複数衣装を用意して定期ライブを打っていただけたのはすごくありがたかったですが…。(運営の舵取りは酒の肴になるくらい色々ありました。)

ブルーレイ特典のラストライブチケットの代替品

特に自分の周囲だけかもしれませんが、どこか気持ちの片隅にこの時の想いがずっと残っていて、それを原動力として今も各メンバーをずっと応援しているという方が何人か居ます。

自分は、曲がもし披露される場があれば行きたいと思い、
幸運にも実際にラストライブで披露されなかった楽曲たちがその後、ソロアーティスト活動をされているMachicoさん・熊田茜音さんのイベントでソロ曲を披露をされたのを観ることができ、自分的にはある程度区切りがついたと思います。

この喪失体験から「喪失感ではなく多幸感で、ちゃんと大歓声の中で、終われるアイドル・アーティストを観たい。」というのがどこか直近の自分のテーマになっていたと思います。

②終われたアイドル

2022年。少しづつ緩和されてきてこれから盛り上げるぞと熱量の高い様々なライブを見て、その中で色々なアイドル・アーティストを観て、
2023年6月29日、東京ドームBiSH解散ライブに到達しました。

入場前の晴天

BiSHはアイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6名からなる6人組の「楽器を持たないパンクバンド」。
元々、アニメ作品「ヘボット!」や「ゴジラSP」など主題歌の各タイアップ曲は知っていましたし、当時は「ふぅん、こういうアイドルが居るのね。」程度で留まっていました。

ちゃんとパフォーマンスを生で観たのは2022年下半期の「MTV VMAJ 2022 -THE LIVE-」や「REDLINE ALL THE REVENGE」「COUNTDOWN JAPAN 22/23 」と、UVERworldの対バンツーマンと配信ライブを少々くらいでしたが、
楽曲の音やパフォーマンスの楽しさから少しづつ過去のライブ映像やテレビ出演を観たり、モモコグミカンパニーさんの著書「目を合わせるということ」を何気なく読んでみたりしていました。

バズーカカメラで公式並の写真を撮る人、推しの色のペンライトを振って最大限叫ぶ人、曲にノッて踊り跳ねる人、すごく自由な空間でした。
「BiSH-星が瞬く夜に-」で全力のコールと、名も知らぬ両隣の人と一瞬頷いて肩を組んでのヘドバンはすごく楽しかったです。

ダブルアンコールの「Bye-Bye Show」でピンク色のペンライトの海と桜吹雪と万来の拍手と歓声に包まれながら6人がステージからポップアップで下りていく姿を見て「健やかな終わり」を観たと感じました。

恒例の東京ドームの入り口から風圧で放り出されると、昼間の晴れが嘘のように解散に涙するかのような豪雨が降っており、「永い年月から糞尿まみれの穴を通って脱出して自由を感じる主人公」な「ショーシャンクの空に」のポーズで雨を全身に浴びて、
色々なあれやこれやと気持ちを抱えていた事への禊(みそぎ)は達せられたと感じました。

「ちゃんと観れたのは半年くらいだったけど、終わりを間近で観れた事はすごく嬉しかったし、今後のそれぞれの活躍も見ていきたい。」
そう思わせてくれるライブでした。

別途、今月末のライブ配信を観ながら思い出してレビューを書きたいくらい。

We are BiSH!!!

③終わらないアイドル

さて一方、自分がこの数年、一応メインに据えて観てきたコンテンツ「アイドルマスター」はどうだったか?

「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」終演後に撮った1枚。

個人的に以前より2次元アイドルの良い所であり、そのまま読み替えて苦手な所だと感じている事があり、自分の中の理想とするライブと実際のライブの方向性が噛み合わなくなってきたなというのが正直な感想です。

・「コンテンツが終わらない限り卒業・引退はない。」
・「路線変更が無い限り年齢感・キャラクター性が変化することがない。」
・「演者が年齢を経たとしても活躍し続けることができる。役者が交代してもキャラクターが存在できる。」
・「キャラクターと共に演者自身の地の考え方にシンパシーを感じて2重に応援することができる。」
・「作品内で細かくストーリーを読み込めば変化・成長はしているが、あくまで形の崩れないアイドル像であり、現実のアイドルがバラドルから女優に、地下アイドルがソロアーティストなど劇的な変化は無い。」

ミリオンライブの「8thLIVE Twelw@ve」「9thLIVE ChoruSp@rkle!!」で少しづつ自分が観たいライブの路線との乖離を感じ、
「バンダイナムコフェスティバル2nd」の頃から感じ始めた一般アーティストと2次元コンテンツのテンション感の違いに苦しみ、
シンデレラガールズの集大成を見た「10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND!!!」からの「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」の最後、
天海春香役の中村繪里子さんと如月千早役の今井麻美さんが二人で駆けて行き、「2nd Vision」から「3rd Vision」に音を立てて変わった時、
自分の中で「ここで一旦終わりで良い」と感じました。

おそらく今後は技術面やゲーム性に目を見張る事は有っても、以前のように能動的にストーリーや個々の声優の活躍をアクティブに追うという事は無くなると思います。

おわりに 君は完璧で究極のアイドル?

YOASOBI ARENA TOUR 2023<追加神奈川公演>6月23日(金)で撮影した1枚(撮影可)

時間は前後しましたが、YOASOBIの1stアリーナツアーを観に行きました。
「アイドル」を筆頭に現在超絶ヒットを飛ばしているYOASOBIはこのタイミングで一度は観ておきたく、アンコール明けの楽曲「アイドル」の凄まじさにはただただ圧倒されてすごく元気にペンライトを振っていました。
上記のBiSHと同じく、凄まじいパフォーマンスと観客の熱量がガッチリハマったライブだと感じました。

あなたにとってアイドルとは?

音楽のいちジャンル
素晴らしい青春の1ページ
一生付き合っていく伴侶のような存在…など。

自分が「アイドル」だと思ったならそれは「アイドル」だし、
「アイドル」と思わなくなったらそれは「アイドル」じゃない。それで良い。

ネットスラングに「推せるときに推せ」という言葉がある。
実際、私生活でも2019年に両方の祖父が亡くなったり、エンタメ関連でも3年前失われた物が多かったから、
この3年、少しずつ清算して、ある程度状況が明けてきた今、
自分の気持ちや生活があくまでベースであって、行けない時、推せない時はハッキリとして良いし、フランクに応援するのも良い。
柔軟にその時その時で立場を変えて良いんじゃないかと思っている。

昔から2次元・3次元問わず舞台・ライブ・映画など広く色々な物に触れるタイプだったので、ある意味元の形に戻ったとも言えるし、また気が向いたら熱量を上げて行くかもしれません。

自分の当分のイベント事に対する温度感は、
ライブ関連は「凄まじくテンションがバチクソブチ上がるライブ・フェス」、
声優関連は「よほど生で拝見したいコンテンツイベント」・「良い原作・脚本の朗読劇」や「凄まじくパワーのあるソロアーティストライブ」を軸に見ていきたい。
細々とした役者のファンミーティングも大事だけど、メインストーリーが自分の興味関心とそぐわないのであれば、サブクエストに触れるべきではない。
小規模も大規模もバイタリティ溢れる演劇·作品に触れていきたい。

後記

UVERworld in 日産スタジアム 楽しみだなぁ。
SKY-HIさんの単独ライブ行ってみたい。
サザンオールスターズの茅ヶ崎野外ライブも行ってみたいなぁ。
RHYMESTERの武道館やExWHYzのツアーも気になるなぁ。
ミュージカル ムーラン・ルージュもスクール・オブ・ロックもみたいなぁ。

ふふっ、予算ないわ。


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