見出し画像

20080202 芋を喰う僧侶(2)

 漫画で徒然草の内容を紹介している本$${^{*1}}$$を読んだ。その中で薩摩芋$${^{*2}}$$を喰う僧侶が登場するのは、時代錯誤であると書いた。

 この本は徒然草を漫画で描いただけではなく、徒然草に関係する古典なども紹介している。その一つに「絵本徒然草$${^{*3}}$$」というのがあった。江戸時代に書かれた挿絵入りの徒然草である。挿絵は西川祐信$${^{*4}}$$という人が書いた。

 件の芋が大好きな僧侶の話の挿絵$${^{*5}}$$を見ると、はんぺん$${^{*6}}$$のような物を口にしながら経を読む坊さんが描かれている。芋を輪切りにしているのだろうが、その芋が里芋$${^{*7}}$$にしては大きすぎるような気がする。薩摩芋$${^{*8}}$$を輪切りにした程度の大きさである。江戸時代の絵本でも勘違いをしていたのか。それとも昔の里芋はソフトボールぐらいの大きさが一般的だったのか。昔の品種はタロイモ$${^{*9}}$$に近かったのかも知れない。

*1 20080131 芋を喰う僧侶
*2 サツマイモの伝来
*3 西川祐信(徒然艸)
*4 西川祐信
*5 絵本徒然草
*6 てっちゃんねるトップ by カネテツデリカフーズ
*7 野菜図鑑「さといも」
*8 野菜図鑑「かんしょ」
*9 Taro, Hawaii SEED

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?