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20080131 芋を喰う僧侶

 漫画で書かれた徒然草が置いてあったので、それを読んでいたら気になるところが出てきた。第六十段$${^{*1}}$$の仁和寺$${^{*2}}$$にいた芋好きの僧侶の話しである。

 仏法を講義する時に大きな鉢にうずたかく芋を盛ってそれを食べながら仏典を読む姿が描かれているが、そこに書かれている芋はどう見ても薩摩芋なのである。徒然草は1300年頃に書かれた$${^{*3}}$$。一方、薩摩芋は1600年頃日本に伝来した$${^{*4}}$$とされている。一休さんの桔梗屋$${^{*5}}$$が算盤を弾く姿$${^{*6}}$$と同じである。どちらも当時は日本に伝わっていなかった。

 原文を読む$${^{*7}}$$と「芋頭$${^{*8}}$$(いもがしら)」とある。里芋$${^{*9}}$$のことである。子供向けの本なので気を付けて作って欲しい。

*1 Tsurezuregusa
*2 仁和寺縁起
*3 つれづれぐさ 【徒然草】 - goo 辞書
*4 サツマイモの伝来
*5 東映アニメBBプレミアム:一休さん
*6 20000624 一休さん
*7 徒然草(日本文学大系)1/4
*8 20010702 TRIZ
*9 20060930 蛸畑(2)

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